Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆1歳になりました

娘が1歳になりました。

娘に出会ってまだ1年、もっともっと長く一緒にいるような気もします。この1年、早かったかと言われれば早かったけれど、とっても濃い毎日だったので結構長い1年だったとも思います。

このところ風船をもらう機会が何度かあり、風船が大好きな娘ですが、風船が割れるということをまだ人生で経験したことがない娘。風船が割れるものとは知らずに思いっきりつかんで体当たりで遊ぶ姿に親の私が割れそう!と顔をしかめてしまうのですが、何事にも怖いもの知らずで全力で向かっていく娘の姿を見ていると、大人になるといろんなことをセーブしてしまう、明日のことを考えて早く寝たり(笑)、自己防衛をするようになったり、でも子供はそういうことが一切なくて、ただただ無心に思いっきり遊ぶ姿に色々考えさせられます。

教えたわけじゃなけど、いつの間にかできるようになっていることもたくさんあって、最近では(乾いた)ティッシュだとテーブルとか床を拭いたりしてくれるのですが、(湿った)お尻ふきだとおまたのところを拭くんですよね。よく知ってるな、と感心します。


反応のない赤ちゃんの時代が懐かしいほど、今は嫌なことは嫌、うれしいことはうれしいと感情を表すようになり、怒られれば泣くし、言葉はまだ出ないけれど娘なりの言葉で必死に何かを伝えようとしている。すごい、本当にすごい。人はこうして成長していくんですね。最近、家のリノベーションで旦那が壁に穴をあけたりする時のドリルの音が怖いのか、あの音が鳴ると私を探して全速力で寄ってきて抱き着いて頭をうずめてきます。泣きはしないのですが、ギューって力を入れて抱き着いてきて音が終わるとまた機嫌よく遊びに行って、また音が鳴ると抱き着いてきて、なんて可愛い奴なんだー!母に守られたら安心するという本能のようなものですよね、誰が教えたわけでもないのにそんなこともするようになって、人間という生命の凄さを日々感じています。

親になるということは、本当に責任重大なことであり、代わりはいないし、やり直しはできない。「人」を育てるということに時々すごく重圧感を感じるというか、日ごろの世話という部分ではなく、人格を持った「人間」を育てていくということは本当にすごいことをしているな、と思うことがあります。持って生まれた性格もあるだろうけれど、大部分は親によって子は変わりますよね。ふと、子育てという計り知れない責任のあることをやらせてもらっているんだと身の引き締まる思いを味わうこともあったり。

娘が私たちのもとに来てくれて、私たちの、特に私の人生はガラッと変わりました。仕事ばかりだった日々から娘とずっとずっと片時も離れない日々。娘がいたから出会ったたくさんの人たち。この1年は沢山の出会いがありました。子育てのことも先輩ママたちが色々教えてくれて、周りの人たちのサポートには本当に助けられました。海外生活は子育てだけではありませんが、周りの人たちにいろんなことを教えてもらって助けてもらって生活できるということをすごく感じますが、特にこの1年はそれを改めて感じました。だからこそ私も日々意識して、自分の知っている情報は必要と思われる人に伝えるようにしています。それで誰かが少しでも助かるなら、と思って。

娘とのこんな密な日々は仕事復帰までのあと1年。人生で二度とありません。だから思いっきり楽しもうと思います。どんな些細な娘の成長も見逃すまい!

そして、娘の成長を感じるたびに思い出す不妊治療の日々。あの頃の暗くて辛くて悲しい日々は今も忘れません。正直なところあの辛い日々もだんだん思い出となってちょっとずつ薄れてはいくのだけれど、娘が愛しい、娘の成長が喜ばしいことの原点が妊娠・出産だけじゃないもっともっと前の赤ちゃんを待っていた日々、不妊治療の日々からずっと続いている感じがして、うまく言えないけれど「ずっとずっと、私はあなたを待ってたんだね」と娘を見ていつも思います。受精卵から見ているから、あの顕微鏡の画面に映し出された細胞が、今こうして目の間に一人の人間となってここにいることが本当に凄いと思います。

私が自分の親に対して思うような気持ちを、娘にも私たち親に対して持って欲しいなとすごく思うし、娘には「ここの家族になれてよかった」と思ってもらえるような人生を歩んでほしい。病気もケガもせずに来た1年、幸い夜泣きに悩まされることもなく、おっぱいライフも順調で、大きな悩みも無く過ごした1年。とはいえまだ多くのことが私が選択して進んでいることばかり。毎日何をするのか、だれと遊ぶのか、ベビーグループに参加したりもしかり。これからきっといろんなことが起きるだろうし、私が嫌だと思っても受け入れなければいけないことも出てくるだろうけれど、私があたふたしてたら娘も不安だろうし、どんなことも受け止められるしっかりした母親になるように私も頑張らないと!なんて言っている矢先に、ドイツでは色んなことがうまくいかなくてへこんだりするんですけどね。

もう支えがなくてもてくてく一人で歩ける娘、周りの1歳の子たちよりちょっと早いのかな。そんなに急がなくていいから娘のペースでのんびり成長してほしいなと思います。