Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆ついに恐れていたことが・・・

義父(82歳)が実家で寝たきりで、それを義母(76歳)が介護している話は書いてきましたが、その在宅介護が始まったのが昨年の5月。(ヘルパーは1日2回来てくれます)

ついに・・・恐れていたことが起きました。


ママが倒れました・・・。



そんな状況でブログかよ?みたいな感じでしょうけれど、今夜は旦那がいてちょっと余裕があるので今のうちに。

おととい水曜日の夜、いつも通り旦那は出張、娘と19時ごろ一緒にシャワーの後、体を拭いている時でした、旦那の実家から電話があり出てみるとヘルパーさんでした。「ハロー!ヘルパーのトーマスだよ。実は今、救急車が来ているんだ。君の義母が○○○でね、救急隊が診てくれたんだけどこのまま病院に搬送したほうがいいとのこと、なので今すぐ実家に来てくれるか?パパが一人になっちゃうからさ」とのこと。

なぜ義母が運ばれることになったのか単語が理解できない外国人嫁(笑)。とりあえずママが救急車で運ばれるということは理解。ママともちょっと電話で話せたので意識もあってしっかりしてることもわかりました。

急いで娘と私の着替えを済ませ娘は時間的に寝ることを想定して、私もこの時間で救急車だったらもう今夜は戻ってこないだろうと宿泊を想定。

そして車で向かったのですが・・・、その日は大雨で霧がすごくて数メートル先も見えないほど。ママのところへは山越えなので本当に本当に怖くて途中で何度もあきらめようと思ったけれどこんな霧の中逃げるに逃げられず、超ノロノロ運転で向かいました。幸い後ろから車が来ることもなく到着。

トーマスが待っていて詳しく説明をしてくれたのですが、肝心のその理由がよくわからない。。。とりあえずトーマスにはお礼を伝え、寝ている娘をベッドに寝かせ、で・・・、パパも寝てるし実際にはすることなし。その時点で21時ごろかな。っていうか何をして夜を過ごせばいいのだ??という感じでした。

トーマスは旦那にも連絡してくれていて、実家についてから旦那と電話で話した時にちゃんと単語を聞いてWikiで調べてようやく何だったかわかるという状態。病院に行ったママからも電話があり、今後72時間は観察が必要とのことで日曜日までは帰れないとのことでした。ママの電話の内容はすべてパパのこと、パパがとにかく心配でならないみたい。私が何とかするから!となだめるも、何を食べて何を飲ませて・・・とその伝言ばかりでした。それだけでママから夜に3回ぐらい電話があったかな。

ママが運ばれたと聞いたとき、本当に正直に言いますが、ママのことより「これからどうなるんだろう」という自分のことを心配してしまいました。パパの自宅介護、ママの入院、そして地団駄踏んでる娘、出張ばかりの旦那、そしてここは外国。もうお先真っ暗という感じで・・・。

その夜、友達が電話で話を聞いてくれてずいぶん気持ちが楽になりました。夜中はパパが時々唸る(いつものこと)声でまともに寝れず、まだ深夜の授乳もあるしで結構キツかった。

翌朝、その日はママを病院に送り届ける約束をしていてその間、留守番してくれるヘルパーさんが朝の7時に来ることになっており、前夜にキャンセルしたかったのですが連絡先が分からず結局翌朝来てくれました。

状況を説明しそのまま留守番を頼み、その間に一度家に帰って身支度を整え、娘もパジャマだったし着替えさせたり朝ご飯食べさせたり、実家には何もなかったので買い物に行って、朝のヘルパーさんが大体11時ぐらいに来るだろうから、そのヘルパーさんにできれば自宅の鍵を預けたいという相談をしようと思っていました。1日2回来てくれるものの、大体の時間しか決まってないしその時間に必ず実家にいるのは結構大変なので相談したくて。

なのにその日に限って早く来たらしくヘルパーには会えず・・・。留守番ヘルパーさん(違う会社の人です)も帰ってしまい、まずはパパに昼ごはん。っていうか何あげたらいいの?何食べるの?って感じでいつも見てはいたけど、作るとなるとどうしよう、みたいな。ここは定番のじゃがいもか!と用意したら「食べたくない」と断られ、私と娘のために家から持参したおかゆ(中華風の卵がゆ、ネギ入り)を試しにあげたら美味しかったらしく、ほとんど食べられてしまい、娘はちょっとありつけましたけど。予想外の展開でしたが、パパが食べたのでとりあえずホッとしました。

実家の電話、めっちゃ鳴ります。もうね、ほんと「電話ってこんなに鳴るの?」ってな状態。取らないわけにいかないし、でも取ってもすべてを理解できない外国人嫁。お手上げ状態のものから、友達の単なるご機嫌伺いの電話だったり、薬の配送?とか、医者の予約?とかもうそれは色々と。まあね、ネットとかの世代ではないからすべて電話。メールとかLINEとかも無いしね・・・。電話対応係が1名欲しいぐらい鳴るんですよね。私も知っているママのお友達から電話があったので正直に病院に運ばれたと伝えたら、それを伝え聞いた別の友達が「具合はどうなの?」とか電話をかけてきたりして、っていうかだからママはいないんだよーー!っていう感じなのですが・・・。何かをし始めたら電話、みたいな。

で、ヘルパーさんから電話があって「今日の午前中のヘルパーって来てたかしら?」って。っていうかそんなの自分たちのチームの中で確認しろやー!と思いますけどそりゃ一人ずつ確認するより、本人に聞いたほうが早いのはわかるけど・・・。「私は直接会ってませんけど、来たのは知ってます!」と伝え、そのついでにちょうどよかった!と家の鍵のことを相談してみました。「預かるのは構わないから夜のヘルパーに託して!」と、っていうかその夜のヘルパーを来るのをずっと待ってるのが大変だから、できればすぐに預けたい!とお願いし、結局私がヘルパーの事務所まで持っていくことに。

事務所までは往復15分ぐらい。娘は昼寝中。この娘を車に乗せて、しかも大雨。このままあと15分ぐらい寝るのではないだろうか?、、、悩んだけど一か八かで娘は置いていきました。最悪起きても泣くだけだし、危険ではないし。

急いで鍵を渡しに行って家に戻ったら玄関前に知らない女性が・・・。聞けばパパの在宅リハビリをしに来た人。今日アポイントがあったらしい。知らんわー!彼女、呼び鈴も出ないし、家の電話も誰も出ないから何かあったのかと思って不安を感じて彼女の会社に電話したりしていました。彼女も「大丈夫だったわ」って事務所にひとこと伝えてくれればよかったのに、伝えぬままパパのリハビリに入ったもんだから心配した彼女の会社の人が家に電話してきたりと、また電話が鳴るという・・・。

そしたら娘が起きて泣いて・・・、もうね、今思い出しても笑えるほどバッタバタ。パパはリハビリを終えてお昼寝に入ったので、その間に娘とママの病院へ行くことにしました。

というのも、あれがないこれがない、ヘルパーがこれが見つからないと言っている、この件はどうなんだ?とか色んな問題が勃発していて探しても探しても見つからない。ママにこっちから連絡はできないから、家に置いたままのママの携帯も渡したいし、病院に直接行ったら会わせてもらえるかな?と向かったのですがママのいる集中治療室は子供の入室ができないとのこと、受付の人が親切に娘を見ておくわよ!と言ってくれたのですが娘、激泣き・・・。ちょっと落ち着くまで様子を見ましたが不可能・・・。はい、無駄足・・・。とりあえず携帯だけはママに渡してもらうようお願いできました。

一旦帰宅。次はパパの夕食までには戻らなきゃ。っていうかもうその時点で私は結構限界。あまり寝てないのもあるし、もうバタバタしすぎて今何時なのかもよくわからない。意外にもまだ昼過ぎだったという、気持ち的にはもう夜なんだけど、ぐらいな長い1日。

近くに住む友達に娘を見てもらえないかお願いしたら快諾してくれて、そこには子供が2人いるから娘も遊べるし楽しいはず。私が娘の相手を十分にできてないし、家にいる間はトトロを見せておとなしくさせてるだけだし、かわいそうで。

とりあえず、パパに食べられてしまったためお腹ペコペコだったのでお昼を食べてから娘を預けに行きました。その足で実家に行きパパの夕食、そこからママの病院に行き面会。ママ、1時間ぐらい一人でしゃべりたおしてました、それぐらい元気。72時間の観察が終わったら家に帰るんだと本人は言ってましたけど。

ママ、やっぱり自宅介護は難しいと思ったようで、もうパパは施設に入れようと思う、とのことでした。私としては「やっとか・・・」と思いましたけどママにとってはかなり決断のいることみたいで、本当は嫌なんだけれど自分がこうなってしまった以上もう無理だと泣き始め・・・。今後のパパのこととかママ自身のこととか色々話すことが出来ました。医療にまつわる単語がややこしすぎてすべてを理解できないけれど、ここは聞き返す場面ではないだろうととりあえず適当にうなずく外国人嫁。

ママがずっと話すので18時ごろには迎えに行く!って言っていた娘を迎えに行けたのは結局19時半ごろ。晩御飯も食べさせてもらって、お風呂も入って、歯まで磨いてもらって、おむつも替えたから「もう家ではベッドに直行させて大丈夫よ!」と言ってくれた友達。そして私に「夕食に!」ってお弁当まで作って持たせてくれて・・・もう泣かずにはいれないよーという状況でした。本当に本当に助けられた。

その日から週末、週明けにかけてちょこちょこ友達と予定も入れていたのですが、すべてキャンセル。状況を伝えたら、みんな「手伝うよ」とか「子供の面倒みるよ」とか言ってくれて、もうみんなのやさしさにジーンと来ました。いろんな人にこんなに助けられて・・・、そんな気持ちで友達の持たせてくれたお弁当を食べながら涙。

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これからどうなるんだろう・・・、どうしたらいいんだろう・・・。

夜、旦那が出張から帰ってきて、とりあえずホッとしました。その日は旦那が実家に泊まることに。

翌日の話、続きます。