先日、空港行きの電車に乗っていたら隣に座っていたご夫婦に「空港は次ですか?」と聞かれました。
夫婦の会話はドイツ語ではなく、私には英語で聞いて来たし
スーツケースを持っていたから外国からの旅行者かな。
空港の駅に着いて私も降りたのですがそのご夫婦も私に続いて降りる時、
電車とホームに段差があったので、その電車に乗り込もうとしていた男性が
親切にスーツケースをホームに降ろすのを手伝っていました。
それを見ていた親切な男性とも関係のない第三者のおばさんが、
「手伝ってもらったならありがとうっていいなさい!」ってドイツ語で大声で怒り出しました。
ありがとうって言ってたのかもしれないし、本当に何も言わなかったのか
私は自分の背後で起きた事だから一部始終は見てなかったけど
おばさんの怒りが自分たちに向けられていると気づいてなかったご夫婦。
少ししてそれに気づいて「Sorry?」と聞き返したのですが、
おばさんは英語でまでは怒鳴れなかったみたいで静かになりました。
これ、もしご夫婦がドイツ語がわかったとして、ありがとうって言っていたとして
怒鳴ったおばさんには聞こえてなかっただけだとしたら
きっと夫婦は「あなたには聞こえなかったかもしれないけど言いました」言い返してたでしょう。
その後、空港でお手洗いに行きました。
ちょうど掃除のおばさんが掃除していて
そこに入ってきた空港の従業員と思しき若い女性。
入ろうとしたトイレが汚かったらしい。
掃除を終えて掃除グッズをしまいこんでいたおばさんに向かって
「トイレ、汚いわよ、あり得ない!掃除したの?」っておばさんに向かって大きな声で言いました。
掃除のおばさんは完全無視。彼女も諦めず何度も言う。
おばさんは掃除したけど次に入った人で汚れたのかもしれない。
もっと言い方ってのがあるんじゃない?ってか、おばさんもガン無視~?
なんか色んな人がいるなぁ。それにしてもみんな強いなぁ。
そして、私はようやく飛行機に乗り込み、
自分の席に向かったら私の席におばさんが座ってる。
「すみません、私もこの席なのですが、同じ席番号をお持ちですか?」と聞いてみた。
「ええ、ここです。あなたは?(と、私の搭乗券を見て)あら、あなたはあっちよ!」と違う方を指さされた。
だから、おばさん間違ってるし!
もう一度ご自身の搭乗券を見てくれないかなぁ。
私が「違う」というと、おばさんの旦那さんも参戦してきた。「僕たちは並びの席なんだ!」
いや…だから並びとかそういうのは知らないし、私に言われても困る。
私の後ろの通路には人がたくさん待ってるし…。後ろからの視線が痛い。
私が悪者?いや、違う。私は正しい。
「お二人が並びで座りたいなら、あなたの席に私が座りますから、だからそれはどこですか?」
そこでようやく搭乗券を取り出してくれた。遅いよ~!
並びと思っていたようですが2人は並んで無かったし!そもそも全然違う席でした。
昔の私なら早い段階でCAに「私の席に座ってる人がいる」って訴えてたでしょうし、
普通なら困ってる私を見つけてCAも一緒に確認してくれるでしょうけど
きっとこっちではそんな初期段階で相談しても「直接言えば?」って言われそうだし。
誰かに頼るのでは無く自分で対処しなければと思う私もまた、こうして少しずつ強くなるのかな。
昔日本にいた頃、仕事柄、海外に住む女性と接することも多くて
みんなものすごくしっかりしてて、強くて、(当時の私には)それがちょっと怖くて
海外に住む女性ってなんであんなに強いんだろうって思うことが多かったけど
そういう私も今、きっと昔見ていた人みたいになってるのかも。
ある程度は強くなきゃやってけない気がする。
性格とか、態度とかじゃなくて上手く言えないけど「強さ」は必要だと思う。
海外組のみなさん、強くなってますか?