Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆相手の意見を真っ向から否定する人たち

先日、出産準備コースに参加したときの出来事。

他の参加者との会話の中で多い話題が「どこで産むのか」ということ。同じコースに参加しているので基本的には住居も近い者同士なので病院の選択肢も基本的に同じです。私の住む場所から近いのは2箇所、でも別に希望すればどこだって産むことは可能です。

私達は家から近い2箇所の病院の見学に行って、1つを選びました。病院まで渋滞無くスムーズにいけることもありますが、病院の規模がそこまで大きくなく、アットホームな印象を受けたほうの病院にしました。私の中での決め手は「雰囲気」です。お医者さんの雰囲気とか、病院全体の雰囲気とか。出生数はどちらも年間1500~2000人なので、産科としては2つの病院ともしっかりしています。

その私たちの選んだ病院には小児救急がありません。小児科医はいるものの、救急となった場合はもう一方の病院に搬送されます。それも説明会では聞いています。救急車で8分だそうです。そこが病院選択の決め手になっている人も多いようで、救急が無いのでその病院を選ばないという人がいるのも事実です。

ただ私たちとしては年間数千という赤ちゃんを取り上げているのですからその辺は病院を信じています。どこの病院を選ぶかはそれぞれの判断だし、他の人に色々言われる筋合いは無いと思っています。講師のヘバメも言っていましたが「その病院で産みたいと思う理由は人それぞれだし、産科がある病院はどこも信頼できるから、Feelingでいいと思ったらそこで産めばいいのよ」とのことでした。どの病院にも力を入れている部分があったりするし、とのことでした。

今回、準備コースに参加した人たちに「どこにした?」と聞かれて答えたら「あー、あそこは救急が無いからNG」とか「僕達は○○病院にした、設備が最新鋭なんだよね、(私たちが選んだ病院)にはその設備は無いからNG」とか、結構真っ向から否定するわけですよ。要は自分が選んだ病院がNo.1です!っていうことが言いたいのかなと。

「迷ったんだけど、不安性だから救急があるという点で○○病院にしたんだよね、でも雰囲気はそっちのほうがよかったんだよねー」とか「(別に理由があったにせよ)家から一番近いのがいいかな、と思って○○病院にした」とか、ちょっと言い方ってのがあるんじゃないの?と思います。もしそう思ってなかったとしても、相手の選択を真っ向から否定して、僕達の選んだ病院が一番だ!みたいな言い方はちょっとカチンときます。

とあるカップルは、私たちが選択した病院には徒歩で行ける距離に住んでいるそうで、でも選んだ病院は「何故わざわざそこに?」と思うような距離のある病院。全ての点を旦那さんが調べまくったらしく、設備とか子供が生まれてからの流れとか、それはそれは散々調べたみたいで、その上で答えを出したんだそうです。私としてはそんな遠い病院に行くまでが大変じゃない?って思いますけどね・・・。

私に産科を選んだ理由を聞いてきましたが「雰囲気」なんて答えるのが恥ずかしくなるほど、完璧に全てを調べ上げてました。それはそれでいいと思うんです、そこがいいと思うならそこで産んだらいいと思います。ただ相手の意見を完全否定しないで欲しい。

まあこれはこの病院選択に限ったことではなく、ドイツ人と会話していると「自分達が一番だ!」みたいな印象を受けることが時々あります、要するに謙遜とかしないってことですね。何かを褒めても「でしょー、そう思うでしょー、そうなのよ、最高なのよ!」という流れになることが多い。日本人だと褒めてもらったことに対してありがとうとは言うものの、そこまで自慢は続かないし、たとえば「でも安かったの」とか何か一つマイナス点を言うことも多いし、「あなたのも素敵じゃない!」と相手を褒めたりするし、たとえ自分の物が一番と思っていたとしても、言い方ってのがありますよね。ほんとこれはいつまでたっても慣れない。

先輩ママ達がよく言うのは、これから子供を通じて色んなドイツ人ママ達と知り合うと、「自分の子供が1番、自分の旦那が世界一って考えの人、それをそのまま口にする人が多いよ」という意見。日本みたいに自分の子供や旦那をあえて謙遜という意味を込めてけなしたり、マイナス点を言ったりすることは無い、とのこと。

今後、これから始まる新しい子育てというステージで、新しい人達と知り合っていく中で、言葉の問題というよりは、こういう考え方とか意見の主張の仕方とかそういう部分で、これからは今まで以上に苦労するのかなーと思います。

でも、ドイツ式に染まりきるのではなく、そういう部分では上手くドイツ人達に合わせながらも、心の中では日本人として感じる違和感みたいなのを持ち続けていたいと思うし、そういう部分を日本とドイツの両方の親を持つ子供には理解してもらいたいなとは思ってます。簡単そうで難しいことでしょうけれど・・・。