Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆介護に見るお国柄

旦那の実家でのパパ(義父)の在宅介護は続いています。

変わらずパパは寝たきりで、1日に1回30分~45分ほど車いすに座る生活。受け答えがしっかりしている日もあれば、ぼーっとしている日もあったりでちょっと波はありますが、よく食べるし胃腸はしっかりしている様子。攻撃性痴呆症と呼ばれる攻撃というか口激もあったりなかったり。

娘もはじめは恐る恐るパパ(娘にとってはオパ)に近づいて行ったりもしていましたが今はもう慣れたか、電動ベッドのリモコンを押して突然ベッドを動かしてオパをびっくりさせたり、オパにおもちゃを渡して遊ぼうとしたり。

そんなパパを介護してくれるヘルパーさんと遭遇することも多いのですが、そんな中で感じた色々を。

ドイツは、というかヨーロッパは土足文化。旦那の実家もしかりで、一応部屋履きという名のものはありますがそれで普通に外に出ますし、普通の靴だったりするので「家で履く、履きやすくて痛くない靴」という感じ。

パパも車いすに座るときは必ず靴を履きます。車いすに座るときというか、座るためにヘルパーさんがパパを持ち上げて座らせる間に一瞬床に足が付きますが、パパはほとんど力がないのでヘルパーさんにもたれかかっている状態ではありますが、その時に靴を履いていないと滑って力が入らず危ないんだそうで、時々靴を履くのを嫌がるパパですが、ヘルパーさんが「靴を履かないと動かせません」と強く言い返します。靴も運動靴です、都度靴紐を結びます。それが私には面倒に見えて仕方ないけど・・・。もっと簡単な靴があるだろうに・・・と思うけれど。

お風呂やシャワーは無理なので週に1度体を拭く日があります。日本語では清拭と呼ぶそうですね。先日その清拭の日に実家にいたのでちょこっと見たのですが、身体を拭くのは手を入れることのできるこういうタオル(ドイツではどこにでも売ってます)を使います。

Waschtuch.jpg

ママが大きな桶にお湯を用意してそこにボディーソープをタラーっと垂らします。なのでお湯は泡立ってます。それでヘルパーさんがパパの体を拭いてタオルで水分を拭きとります。

ええ、ちょっと違和感ありますよね。ボディーソープの入ったお湯で拭いただけだから、ボディーソープを洗い流す(拭く)という過程がない!!赤ちゃんの沐浴の時みたいに「洗い流さなくていい」というものでもなく普通に売っているボディーソープですけど・・・。

その後、ボディークリームを塗るのですが、これまたべっとり。体がクリームで白くなって塗りこめないぐらいぬるっとしたクリームが付いている状態。でもパパの肌はとっても乾燥しているからそれでいいんだそうで、そのままパジャマを着てました。パジャマの生地にクリームが吸い込まれる—みたいな。なんか私は気持ち悪いけど。でもこのボディークリームべっとり状態はフィットネスに通っていた頃にシャワーの後、肌に塗りたくっている人の姿をよく見かけたので、それぐらいの量を塗るのが普通なのかもしれませんけど・・・。

結局のところ、私の想像ですけど、赤ちゃんの沐浴の時も「洗い流す必要はありません」とかいう文言なんてベビーシャンプーに書いてなかったし、そもそも「洗い流す」ということは必要ない、というか文化として無いのかなと。あくまでも想像ですけどね。

よく外国の映画とかで泡のお風呂に入っているシーンがありますけど、あの後シャワーしてるんですかね。だってシャワーするにはシャワーブースとかがなければ、一旦浴槽の水を抜いてからシャワーしなきゃいけないし。どうなってるんですかねぇ。泡のお風呂を出て体を拭いているだけのような気も・・・。

清拭が週に1回というのも日本から比べたら少ないほうなのかも。だって赤ちゃんの沐浴とかお風呂も2,3日に1度ですしね、きっとこれもお国柄ってことなんでしょうかね。