ドイツの電車の駅には改札がありません。
自主的に切符を買って乗るだけです。
車内検札がたまーに来るのでその時に有効な切符を持っていれば大丈夫。
検札なんていつも来るわけではないので実際のところ無賃乗車も出来てしまいます。
でもみんなしっかりチケットを持っているところが律儀です。
改札が無いので「乗り越し精算機」もありません。
さて、そんな状況で起きた本日の出来事。
A駅→B駅→C駅
としましょう。
私はA駅からB駅まで定期を持っています。今日はB駅を通過してC駅まで行きたかった!
つまり定期がない部分の乗り越し分を払えばいいわけです。
実際、通常の定期であれば乗り越し金額という設定があり
A駅にて乗り越し分の事前購入が可能なのですが、
私の定期は特殊なため、乗り越しという清算が出来ず
B駅からC駅までの通常運賃を支払わなければなりません。
それは分かっているので、B駅からC駅までのチケットを買いたくて・・・
でも、券売機では買えません。
そりゃそうです、券売機は今現在いる駅発のチケットしか買えませんから。
ということで、窓口に行きました。
A駅は大きいので窓口があります(普通の駅には窓口どころか駅員すらいない・・・)
窓口のおじさんに聞いて、B駅から先のチケットを買いたいと伝えたら
あ~、それは無理!!
ですって。
おじさんが提案してきた方法は2つ。
ここA駅から目的地までの全区間のチケットを買う
もしくは
B駅で降りてそこの券売機で買う
の選択のみ…。
いやいや、電車は30分に1本です。
B駅で降りたら電車行っちゃう!その次まで30分待てと?
ちょっと待ってよ~!究極すぎる選択。
愛想の悪い人が多い中、おじさんはいい人でした。
「あなたがそういう定期を持ってるから仕方ないね」って笑顔で言われました。
優しかったけどそういう買い方が出来ないサービスの悪さに謝罪するでもなく
私が自分でその定期を選んだんだから仕方ないよね、ってな笑顔・・・。
さて、では私はどちらの方法にしよう?
お金?時間?どっち?
判断するにもその価格の差がわからなければ判断できない。
おじさんに2つの方法の運賃の差はどれぐらいですか?って聞いたら
「調べられません」って言われました・・・・。
今の世の中、インターネットで駅から駅までの時刻表とか運賃とか見れまっせ!
自分で見ろってことかいな?
おじさんの目の前にはなんだか専門的なコンピューターがありますが
そのコンピューターでは見れないのかしら???
ってことで、一人スマホで見る時間もなく電車の時間も迫り
(そもそもそのカウンターも随分並んでたどり着いた・・・)
もう仕方ない!とすべての運賃を支払いましたよ・・・。
あとで調べたら2ユーロも違った・・・。
隣街に渡るゾーンの境があったのでグンっと高くなった・・・。
まっ、こんなことでは怒りも嘆きも呆れも笑いもしなくなりましたけど。
それどころかおじさんが親切だったので良かったと思えるほどです。