Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆産科を選ぶ

ドイツでは、妊娠期間中は婦人科(Frauenarzt)で診てもらい

出産は総合病院のようなところでするのが一般的なようです。

婦人科ということで、そこは妊娠する前からも定期的に婦人科検診に通っていたところで

先生も知っているし、患者さんも妊婦さんだけでもなく、若い人からお年寄りまで通っています。

特に問題が無ければ最後までそこで診ていただいて出産のみを病院で行うようです。

ちなみに「産科」はいわゆる町の総合病院なのでそこまで数は無くて

私の住むエリアをカバーしている病院は2箇所しかありません。

(カバーしていなくても希望すればどこでも産めるみたいですが)

どちらも家から車で15分~20分程度の距離。

とはいえ、産気づいて初めてその病院に行くなんて結構な勇気が要りますよね。

どんな病院なのかも知りたいし。

ということで、たいていの病院では月に1度程度、出産を控える人向けに

無料の見学説明会を実施しています。Infoabendって呼ぶのが主流のようです。

私たちは2つの病院のうちどちらでもいいというのが本音ですが、

とりあえず雰囲気を見てみたいなーと思ったので双方のInfoabendに行くことにしました。

ひとまず1件目。

月に1回の開催で19時からなので18時半すぎぐらいには病院にいかなければなりません。

ざっくり50組100名ぐらいはいたと思いますが、ものの見事に全員夫婦で参加。

平日にもかかわらず「仕事でこれないよー」みたいな旦那様はいないようです。

それにしても少子化って言われてるんじゃ??と思うほどの人。

もちろん女性はみんな妊婦さんです。

お腹の大きさも様々なので、時期的にもいつ参加しても良いみたいですし、

別に2回、3回って参加しても名簿があるわけでも申し込みが必要なわけでもないので

誰が来たかも病院は知らないし、気になればまた行けばいいかも、という感じです。

先生たちがご挨拶して、病院の設備などを説明してくれます。

基本的に保険でカバーされるので私たちはどこで産もうと大差ないのですが

病院側はやはり経営に関わるし、決して押し売りセールス的なものは感じませんが

アピールはしているなーとひしひしと感じました。

「こういうのはうちだけです!」みたいな表現が多かったかな。

しかもみんな質問しまくり・・・。旦那さんも質問するし、積極的。

説明があまりに早口だったので理解できないことも多かったものの、

逆に色々調べてるから単語とかはわかるんですよね。

旦那は逆にわからない、みたいな。

ここで産みたいと宣言する(申し込み)のは妊娠34週以降でよいとのことなので気楽です。

すぐに予約しなきゃいけないとか、早い者勝ちとかでもないので安心。

説明会の後は実際の分娩室などを見せてもらい終了。

分娩室って病院の機械が一杯ある手術室のようなイメージでしたが

帝王切開でなければ、通常分娩のお部屋は病室というよりお部屋。

お風呂のあるお部屋もありました。

参加者からの質問で印象に残っているのは

・分娩には何人まで立会い可能か?帝王切開でも立ち会えるのか?

→分娩スタイルに関係なく立会い可。

基本的には立会いは1人だが人が順番に入れ替わることは可能、とのこと。

状況にもよるからねーと言っていました。

・陣痛が来たと思って病院に来ても、まだ早いと返されるそうだが

大体その返される割合は何割か?

→その統計までは取ったことないけれど、なんとなくだけど

20%ぐらいの人が一旦は家に帰されるかなー。

・産気づいて来たはいいが、分娩室が一杯で断られることもあるのか?

→ママの状況に応じて、他の病院で見たほうが良い(たとえば専門医が

たまたま勤務外でいなかった等)があれば別だが、

そんなことはものすごく稀であり断ることは基本的にないと考えていいとのこと。

もちろん一度にたくさん赤ちゃんが生まれたら通常2人部屋の病室に

3人入ってもらうなど一時的な対応はする可能性はありますけどねー。

などなど。

赤ちゃんとは生まれてから24時間ずっと一緒に滞在。

お母さんが眠れないとか、健康に害が出るような状況であれば

ナースステーションでお預かりすることも可能だけれど、

基本的にはずっとお母さんと赤ちゃんは一緒だそう。

そして、よく色んなところで耳にする「入院準備グッズ」については

「そんな準備する必要なない!」と一言。

母子手帳と保険証だけ最低限持ってこればあとは何とでもなりますとのこと。

「準備リスト」なんてのもあるらしいけれど、そんな準備は無駄なだけ、

ゆったりした気持ちで来て下さい、リラックスするためにお気に入りの本とか

持ってくるといいかもねーとのことでした。

いろんなコースの案内ももらいました。

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退院の時には赤ちゃんに寝袋をプレゼントします!とのこと。

亀のアップリケが付いた寝袋。ん・・・あんまり可愛くない・・・。

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あともうひとつの病院のInfoabendは旦那の仕事の都合から

なかなか参加できそうにないのですが、まあいつかはいけるかな

ママと行って来たら?と言われましたが、それもなあ・・・。

もしチャンスが無くて行けなかったら、今回見た病院でもいいと思ってるので。

それにしても婦人科といい産科(総合病院)といい、しっかり分業されてるなーと感心します。

日本で妊婦になったことが無いので、比較することはできませんが

産科医が足りないとか、出産難民とか、色々耳にすることはあるので

それに比べると、恵まれてるのかなと思いました。

まっ、私はヘバメ難民でしたけど(笑)