Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆警察が家にやってきた!

先日、警察官が我が家にやってきました。強面のおじさん警官。娘のことも特にあやすでもなく、けれど「男の子?女の子?」ってそれだけぼそっと聞いてきたおじさん。

約束の時間より20分も早く来ました。

ええ、約束してました、警察と(笑)

何をしに来たかというと、防犯対策。前に住んでいたアパートと違って階下になったので、地上から登ろうと思えば登れる高さ。バルコニーも両方向にあったりと色々と防犯面で気を付けなければいけないかな、と旦那が引っ越し前から心配していて、とはいえ何が危険なのかもわからない。別に高価なものを持っているわけではないけれど、とはいえ高価なものがあるかと思われ泥棒に入られても困るし、悲しいかな最近この町でもどこぞの家が泥棒に入られた、などのうわさもちらほら聞くようになりました。

セキュリティ会社でもそういった防犯対策は相談に乗ってもらえますが、でもその会社の商品を売るのが目的だから、念のためっていう部分も色々指摘されるだろうし、防犯対策ってやっておいたらいいに越したことはないみたいな部分だろうし、そうやってその会社の商品を売りたいがために無駄な防犯設備までセールスされるのは嫌。

そんな折、旦那が警察が無料で防犯相談に乗っているという情報をネットで発見し、警察に電話したら本当にそういうサービスがあるらしく、比較的すぐにアポイントも取れて専門の警察官が来てくれたのです。もちろん無料です。

すごいサービスだな、と思うものの警察としても1件でも泥棒が減れば出動もなくなるわけで、広い目で見ればそういう相談に乗るのって間違ってないな、と感心します。他の国にも同じような取り組みがあるんでしょうか。

20分ほどの滞在でしたが、家の周り、玄関の扉などもすべてチェックしてくれて、家の中では窓ガラスの状況とかも見てくれました。実際に日々、泥棒の犯行を目で見ている方なのでどういった部分が危ないのか、など本当に丁寧に的確に教えてくれました。また周りの建物の状況から人の目が気になるような部分は泥棒もあえて入ってこないから、そういう点で安心できる部分とかも教えてくれました。

うちのリビングからバルコニーにつながる窓は扉ではなく引き戸タイプのものです。これは扉状のものよりも防犯上は良いそうです。前のオーナーさんが窓ガラスを4重だか5重だかに変えてくれていたので、それも合格。リビングの一面が天井から床までのガラスになっているのですが、ガラスの部分が多いからと言って泥棒が入りやすいわけでもないそうです。

大きな窓ガラスを割って入るのは商業施設、宝石屋とかそういうところらしく、一般家庭への泥棒は鍵の部分を手が入る程度にガラスをきれいに割って内側から鍵を解除するらしい。引き戸の場合は扉が開けられる部分のレールの上に重たい木などを置いて簡単に扉があかないようにしておくとよいとのこと。もちろん毎日は大変だから休暇などで長期的に留守にするときに、とのこと。

その他、そんなこと?という助言もあったりしました。例えばここに植木鉢を置いておくとよいとかそういうすごくシンプルなんだけど、そういうちょっとしたことで泥棒が避けるような仕掛けもあるようです。

とっても短い滞在だったものの、すごくためになる話をしてくれました。こうして市民のために地道に1軒1軒防犯対策を助言するという警察の地道な活動に感心の1日でした。