先日のスーパーでの出来事(@REWE)
レジで私の前に並んでいた老夫婦。奥様がお支払い担当。
レジのおばさんがPaybackカード(ポイントカード)を持っていますか?と聞いたら、「はい持ってます」と言ったものの、出てきたのは支払いに使う銀行のカードで、そのまま支払いが終了し、支払いが終わってからPaybackカードが出てきて、スキャンが出来ない(自分でバーコードをかざす必要アリ)とのことであれこれやっているおばあさん。
レジのおばさんが、「もうPaybackの加算は出来ませんよ、支払い終わったから」と。
おばあさん「でもカード持ってるわって言ったじゃない・・・」
レジ女「でも支払いのカードを先に出してきたわよね」
おばあさん「でも今見せてるじゃない」
レジ女「支払い終わったら加算は無理だから」
おばあさん「・・・」
レジ女「もう無理!Zu spät!(遅い!)」
おばあさん「だったらカード持ってるかなんて聞かないでよ」
レジ女「だから先に出せばそれでよかったのよ」
互いに無言で終わりました。怖っ。
出来ないことは出来ないで仕方ない。でも言い方っちゅーもんがある!
そして私の番が回ってきた。このレジのおばさん、怖っ。さっきの機嫌の悪さを引きずったのかハローの挨拶すらない。
何より先にPaybackのバーコードをかざし、品物は超特急でエコバックに入れ、支払いの時には品物は全て袋に入れて準備万端、支払いのカードを渡すときに「50ユーロ引き出したいの!」と申告し※、もう100点満点の客を演じましたよ・・・。お金の引き出しも、タイミング間違えてちょっと遅く言ってしまうと「もう、早く言って!」とレジで怒られた経験あり。
※銀行のカードで支払う時(デビットカード)、その銀行口座からお金を引き出すことが出来ます。スーパーの支払いと引き出したいお金の合計金額で決済し、レジで引き出す分の現金が渡されます。銀行のATMに行く必要が無いのですごくありがたいシステムです。スーパーなどの店舗側も納金する現金が少なくなるしWin Winなのです。
へへへーーー、文句のつけどころのない客だろ??と心の中で勝ち誇る。
っていうか別に勝つ必要もないし、お客さんなんだから大きな顔してればいいんですけど、店員もお客さんも対等な立場のドイツでは普通に小言を言われたりするので、常に戦闘態勢。もちろんそこまで毎度メラメラしてるわけじゃないんですけど、自分が悪くないときは負けちゃいけない、自分が悪くないなら言い返さないと!とやはり心の片隅で準備している感はあります。もうそういう心の準備にも慣れたし、日本で日本語だったら何のパワーも使わない日常の様々な場面で、知らず知らずのうちに構えたりパワーを使ってると思うんです。
そういう毎日がしんどいな・・・と思うこともあります。
この間も同じようにドイツで子育てをしている日本人の友達と話していたのですが、幼稚園の日々の送り迎えでもやっぱり少なからず戦闘態勢というか、構えてるよね、っていう話で盛り上がりました。先生から何か言われても、他の子供から話しかけられても、他のママとばったり会っても、なんてことない貼紙を読むのも、どれも対応するのにパワーがいる。
些細なパワーかもしれないけれど、人から見たらまるで何のストレスも無いように見えるだろうけれど、やっぱりエネルギーを使ってるわけで、その日々の幼稚園の送り迎えが無いだけですごくストレスフリーだよね、と盛り上がりました。
もちろん子供が1日中家にいるより、幼稚園に行ってくれた方が違う意味でストレスフリーなことも多々あるのですが、幼稚園に行かなくていいということでかなりストレスが軽減されているな、と。
もちろん逆を言えば、店員もお客さんも、幼稚園の先生も、みんな同じ立場というかどっちが偉いとかそういう感覚が無いので、フレンドリーだし自分が逆の立場に立った時にすごく楽だとは思います。経験はないけれどお店やレストランの店員とかでも感じるストレスは違うと思うんですよねー。