Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆採卵日

採卵日になりました。KWZには朝8時半に来るように言われていました。

メリークリスマス!って挨拶で始まる受付。会う先生みんなクリスマスのご挨拶でした。

受付では今までたくさん渡された資料にサインをして提出しているか、などのチェック。

ほんとどれだけの資料を渡されたでしょう。

旦那に全部読むように言っていたのに、結局今日まで手付かず。もー!腹立つ。

かなり色んな資料を受付でサインさせられて、

凍結するか?(胚凍結のこと?)などの結構な決断も迫られ・・・。

結構な決断ってのはもう正直言って「お金」。なにごともお金、お金・・・。

しかもねーーーー!!

受付で色々やり取りしてるときに旦那が突然白い顔して「トイレどこ?」って。

気分悪くなったらしい。

えーっと、患者は私のほうですけども・・・?

朝からドキドキして、緊張してるのは旦那のほう。

病気じゃないしね、採卵よ、採卵。

私は朝から元気元気!旦那がその明るさ、理解できないって・・・。

私にしたら他人事なのにそこまで不安になるナイーブさんに理解できないぞ!

KWZはいつもどおりの混雑具合。

基本的には採卵とか移植とかの人ばかりだとは思うのですが

クリスマスもみんな頑張ってるんだなー。

全ての書類提出も終わって、さあどうぞーと案内された個室。

ここがいわゆる病室みたいな感じで、手術の後ゆっくりするお部屋。

赤色で可愛いのー、狭いけど。

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ここでリラックススタイルに着替えたら、まもなく採卵ですとのこと。

とにかく部屋がかわいいな~って写真を撮る私。

もう旦那の理解の域を超えてるみたい、だから何を緊張するのよー。

持っていったサンタのクッションもお部屋にピッタリ!

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パジャマに着替えました。

ユニクロのヒートテックのルームワンピースと膝下ぐらいまでのレギンス

(ゆったりしたものにってことだったので一番ブカブカのレギンスにしました)

まずは先生が来てくれて、質問や不安なことはないですか?と、

朝から何も食べてないよね?と確認。

あと簡単な採卵の説明。処置が15分ぐらい、終わってから1~2時間はここで安静に。

とにかく今日から水分を取ること(目安は3リットル)、

今日は家でゆっくりすること、などを伝えられました。

採卵は今から20分後ぐらいです、とのことでした。

かならずトイレに行って膀胱を空っぽにするように言われました。

ちなみに受付で、会社を休む用紙(何日安静にすべきかという医者からの用紙)をもらい

そこには5日って書いてありました。一応明日だけ休む予定です。念のため。

(昨春のイースターのときにひと波乱あったドクターストップ用紙です・・・)

その後、旦那が呼ばれ採取に行きました、頑張ってねー!

そして1人で待っていたら、麻酔科の先生が来て問診。

「今まで手術したことないんですねー、すごいねー」って褒められ

口の中をチェックされました、引き続きお部屋でスタンバイ。

1人になると不安とかじゃなくって上手く言えないんですけど

なんか涙がじわーんって出てくるんです。ここまで来れた!って達成感もあるし、

母のブランケットを見てたら泣けてきて・・・。

そして麻酔科助手みたいなおじさん先生が来てくれてそれでは行きましょう!と。

旦那はまだ帰ってきておらず、「行ってくるねー」的なことも言えぬまま・・・。

手術室は、広い!そしてドラマみたいーとちょっとテンションが上がる反面ちょっと不安。

色んな機械があって、ほんと医療ドラマみたい!!

下を脱ぐように言われて、スリッパも脱いで、めがねも取って手術台へ。

婦人科とかにあるあの台、いつもと同じように座ってねーって。

それがですね、とにかく高くて座れない!!背伸びしてもかなり高い。

170の私ですら苦労する高さでした・・・

先生とか助手とかで5人ぐらいはいたかな。

みんななんだか忙しそう。術台にあがった私の下半身には布がかけられていました。

なんかドイツでもそういう気遣いするんだって感心。

寝転んで見える天井にはテレビが設置されていてお花とか自然の映像が流れていました。

テレビがSAMSUNGだったのをチェックする余裕。

何が痛かったって、手の甲にさされた注射。あれ超痛かった・・・。

点滴みたいなやつ、THE病人ってイメージの手の甲の注射。

先ほどの麻酔科の先生が「それでは始めましょうね」みたいな事を言って

麻酔のマスクをされました。ちょっと薬品っぽ匂いがする空気。

お部屋が暗くなって、足元で明るいランプがつけられて、

痛いのは嫌だから麻酔が効いてからお願いしますーって思って

目を閉じてしまったら麻酔が効いたって誤解されたら嫌だからと、必死で目を開けてました。

テレビの映像がグレーになりました。映像?いや、私がおかしいのかそんなことを考えつつ

マスクをつけてから先生が「ゆっくり呼吸してくださいねー」って言うので

1回、2回と深い呼吸して、麻酔効かないよ?って不安になったけど3回目の呼吸を覚えていません。

そして、すごーく気持ちよく寝てるのに起こされた感じです。

眠いーーーー!起こさないでー!という気持ちが強く、

麻酔科助手のおじさんが体を支えてくれてお部屋に戻りました。

もう終わったんですか?って聞いたのは覚えてます、しかもドイツ語で。

いやーん、私、こんな状況でもドイツ語で聞けた!と感心する余裕はありましたけど。

気がついたら下着もレギンスも、ルームシューズも、めがねも!すべて元通り。

いつのまに??着替えさせてくれたんでしょうね。

しかも下着にはナプキンまでついてましたよ。

お部屋まですぐなんですけど、歩けない。

先生に支えられて頭がぐらーんってなると「頭上げて!」って何度も言われて

お部屋に帰りました。旦那がいた。

ベッドに横になったら、眠れない。眠いのに眠れない感じ。

もーー!寝れるぐらいの麻酔にしておいてよー!なんて思っているうちに

旦那が2回目の採取に呼ばれて出て行きました。

旦那いわく、これは戻ってすぐの出来事ではなく私は寝てたらしいです。

そして完全に目が覚め痛みも無く、とりあえず横にはなってるという状態でした

リラックスするにも出来ないほど、まあ忙しいほど人が来る。

最初はラボのお姉さん「13個、卵が取れましたからね」って。

13個取れたんだー、多いのか少ないのか良くわからないけど良かったーってホッとしました。

痛み止めとか明日からの膣座薬を処方しにきた人、

気分は大丈夫か?と聞いてきた先生、麻酔科の先生も来たかな。

その訪問者の対応に追われるって感じでした。

ってか、肝心の旦那はまだ帰ってこない。どれだけ時間かかってるのよー!

もう帰っていいよ、って言われたのですが

「あら、旦那さんがまだなのねー」って言われました。

処方された薬を持ってきてくれたスタッフがどうぞーってクッキーをくれました。

お腹が減ってたので共有スペースにある飲み物(ベリー系のハーブティ)を

自分で取りにいき、クッキーを食べつつ旦那を待つ。

そうそう、マグカップはIKEAだったんですけどお皿がゴナールでした(笑)

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辻利って見えるのは母が送ってくれた抹茶サブレ。おいしかった。

さんざんくつろいで早く帰ろうぜーなんて思っていたらようやく旦那が戻ってきた。

あまりにケロっとしている私にびっくりする旦那。

どうやら2回も採取することになり、かなり苦戦したらしい。

1回目提出したらとてもよい質だから2回目もやりましょうって言われたみたい。

それって1回目が良くなかったんじゃない?

モチベーション上げるためにわざと褒めたんじゃない?って毒を吐いた私。

帰りは着替えるのも面倒で、パジャマの上にコートを羽織って帰りました。

痛みは無いといえばうそですが耐えられます。痛み止めはいらないぐらいです。

排卵のときに痛むお尻のへんの痛みに似てて、固い椅子には座りたくない痛さ。

ソファーとかでゆっくり座りたい痛みです。

家に戻ってゆっくりしてます。さっそくおかゆを作ってたまごがゆに梅干。

幸せすぎるーーークリスマスにおかゆとは、神様ありがとーって感じです。

旦那は午後にはいそいそと実家に戻りました、

私の調子によっては家にいるかもってパパとママには言っていたようですが

どうぞ行っておいで!と送り出しました。夜はオペラだしね。

私はほんとーに残念なのですが(笑)、オペラもいけません♪

明日、9時から11時までの間にKWZから電話が入ります。

上手く受精しているかの報告です。

そこで上手く受精していたら胚移植ですね!

1つ終わればまた1つ、ドキドキが待ってますね。

今夜、しっかり細胞が育ってくれるように祈りつつ、一人の時間を満喫したいと思います。