Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆旅の醍醐味?トラブル発生

今回、旅の計画段階で夏場は飛んでいるフライトが冬はほとんど飛んでおらず

なかなか難しい計画だと言うことがわかりました。

やっぱり時期を間違ったかな、と後悔しつつ、それでも何とか無理矢理計画。

その中でどうしても乗りたい区間に唯一「LADE航空」という会社が飛んでいました。

聞いたこともない会社。Webはスペイン語のみ。

http://www.lade.com.ar/

だけどどうしても乗らなきゃいけないからスペイン語のオンラインブッキングにトライ。

Google翻訳などを駆使しつつかなり時間がかかって予約完了?

たった三行ぐらいのスペイン語の自動メールが届きました。

なんとなく、ニュアンスは「支払い完了しました」的なメール。

でもそこには搭乗者氏名もフライトの詳細も航空券番号も何もなく、

支払った金額と予約番号らしきものが記載されたのみ。

一体これで大丈夫なのか、不安で不安で。

実際のメールを添付しますね。

Estimado Sr/a. (Name)

la operacion EJYFKU realizada en www.lade.com.ar fue aprobada con el codigo de aprobacion 146.

Tarjeta: (Card)

Moneda: Pesos .

Monto: 2886.00 .

Cuotas: 1 .

だけです。

スペイン語わかりませんけど、おそらく予約番号がEJY・・ってやつで

カードで引き落とされた金額がこれ、ってこと。

ほんとこれだけ!添付もなし。フライト番号もなし。

旅客名もないし、たったこれだけのメール!さすがに不安だったのでWEBサイトから

お問い合わせフォームがあったので英語で「何も他に届かないけど大丈夫ですか?」と送るも

その後3日間音沙汰なし。余計に不安。

チリ人の同僚に相談したらスペイン語でメールを書いてくれて

それをコピペして再度お問い合わせフォームから連絡。

すると5分もたたないうちに返事が!「問題ないわよ」って返事でした。一安心。

さて、そのフライトの日。

カラファテの空港は人もいない・・・。さすがオフシーズン。

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空港に行くと一つだけカウンターがあっておじさんが座っていて

「あなた達はMr.xxとMs.xxね?」と、何も告げてないのに言われました。何故わかる?

こんな何も書いていない搭乗券?をもらい、どうやら自由席みたい。

ちなみに搭乗券には名前もフライト番号も書いてませんー。

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早速セキュリティチェックに進むも

「アナウンスが入ったらチェック開始だからまずはアナウンスを待て」と。

出発30分前でもアナウンス無し。

アルゼンチン航空は英語でもアナウンスするのに、LADE航空はスペイン語のみ。

注意深く目的地の名前だけ聞き逃さないようにしてもやっぱりアナウンスは無い様子。

まもなく出発時間なんだけど!なんか落ち着かないわー!

するとさらっとロビーのフライト情報画面が30分遅延に。

その日1日で5便ぐらいしか飛ばない中、1便はキャンセルになってましたし(笑)

とりあえずちょっと安心して引き続き待つもまた新たな出発時間も過ぎる。

ようやくアナウンスが入りゲートに行くも、またそこからまた1時間ぐらい待機。

なんのお知らせもないまま時間が過ぎて、ようやく2時間遅れで搭乗。

あら、小さい!

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33席のみのプロペラ機。

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座ったはいいけどなかなか動かない。CAがスペイン語でお客さんに何か話していて

それに対してお客さんの何人かが怒ってるという状況は理解出来たけど一体何事!?

でも離陸したし一安心。

ちなみにお決まりの非常時の案内はスペイン語のみでした。

そもそも予約がスペイン語のみだしね・・・。

カラファテから目的地のプエルトマドリンまで約90分の飛行。

14時半発で16時10分着の予定でした、もともとは。

遅延してたし、あまり時計も気にせず乗っていたのですが何故かあっという間に着陸体制。

やけに早い気がするし、右手に見えるはずの海が左手に見え、なんか違う気がする。

アナウンスも一言も「プエルトマドリン」って言ってないと思う。

着陸したら立ち上がったのは数名。

後の人は座ってる、あれ?これは経由便?一体何が起きてるの?

ここはどこ?プエルトマドリン???

もしやみんなプエルトマドリンで降りない人かな、と心配になり

後ろに座っていた英語がわかりそうなお兄さんに話しかけたら、

「英語?ドイツ語でも?」といわれそのお兄さんがドイツ人であることが判明。

スペイン語はちょっとだけ片言ならわかるらしいが、

お兄さんが言うにはどうやらここは違う町で、次が目的地のプエルトマドリンらしい。

よくわからないけど、とりあえず座っていたらまたお客さんが怒ってる。

かなり怒ってます、どうしたんだろう?

そしたらドイツ人お兄さんが聞き間違ってたらしく

目的地のプエルトマドリンは次ではなく次の次らしい。

え・・・どういうこと?

しかも次の目的地まで2時間、そこからプエルトマドリンまで1時間。

そもそもフライトは遅延していて16時に着くはずだったフライトは早くても21時半着らしい。

ってか90分の目的地に一体何時間かけて移動?

ようやく状況が見えてきて

カラファテ→プエルトマドリン→コモドロ?→リオ・ガジェゴス

だったのに

カラファテ→リオ・ガジェゴス→コモドロ?→プエルトマドリン

だと言う。なんらかのトラブルが発生したらしい。

これ、かなりあり得ないんです。

日本で説明すると

大阪→福岡→名古屋→東京

みたいな感じで、はっ?てな状況。

大阪から東京だけの移動のはずが、わざわざ福岡に行きついでに名古屋を経由する感じです。

どおりでお客さんも怒ってるんだ。

とりあえず変な雰囲気の中、次の経由地、たぶんComodoro Rivadaviaってとこに着陸。

あともう1フライトだ。疲れたよー、お腹空いたよー。

って思ってたら何故かみんな降りる。ん?誰もプエルトマドリンに行かない?

ここは全員降りて待つのか?CAに聞いたら降りろとジェスチャー。

そしてWe promise you!って突然英語で何かを約束された。はっ?

ドイツ人お兄さんもプエルトマドリンに行くらしい。

お兄さんもちょっと状況がつかめないよーって困ってた。

それでもたとえ片言でもスペイン語がわかる人がいるのといないのとでは大違い。

ものすごい小さな空港で。

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降りたお客さんはLADE航空のカウンターに即座に駆け寄る。

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まずは荷物を取ってこいと言われ、荷物を取って再集合。

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どうやら今日はこの先には飛ばないらしい。

この見知らぬ町で降ろされて本日終了?ちなみにその時点で19時ごろ。

口々に質問があるのでみんな理解してるけど(巻き込まれた乗客は15人程度)

流石にドイツ人お兄さんも早過ぎて会話がわからないらしい。私たち3人、完全に蚊帳の外。

こんなとき、どの国にもいるんですね、世話焼きおばさん(笑)

同じトラブルに巻き込まれた乗客の1人でLADE航空スタッフの説明ややり取りを

簡単なスペイン語で私たちに毎度説明してくれて、それでようやくドイツ人お兄さんが理解、

そして私達にドイツ語で説明してくれる、まるで伝言ゲーム。

航空会社からの提案は

この街でホテルを用意するから明日の便でまずはカラファテへ飛んで・・・

と言ったら大ブーイング!そりゃそうです。名古屋まで来たのに、また一度福岡へ戻れと・・・。

いつしかリーダー格になったおばさんが(何故かおばさんが多かった!)

みんな目的地はプエルトマドリンなんだからさっさとバスで連れてけ!と言い出した。

遅くなってもその方がましだ!とみんなも納得しバス移動に。

バスでも5時間ぐらいかかるらしい・・・。遠いなあ。。。

ただ、そうそう直ぐにバスは用意できないからまずは夕食。

閉店間近だった空港唯一のカフェテリアみたいなとこを

航空会社のおじさんが交渉しに行き、みんなで夕食を食べました。

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シュニッツェルにハムとチーズが載ったこってりメニュー。選択肢なし。

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夕食が終わるとカフェテリアから追い出され(金曜の夜だしスタッフも帰りたいのね)

行き場のなくなった乗客達はまたカウンターに。

そうこうしてるうちに「Vamos!」と言いながらおじさん登場。

出た~!Vamos!!

「Let's go!」つまりバスの運転手だ!

そのおじさんがバスの運転手であることに気づいた私、

なんかスペイン語ができるようになった気分(笑)

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バスと言うか大型のバンに乗り込み出発!

前に座った男の子と指鉄砲で撃ち合い。

私達3人(旦那とドイツ人お兄さん)との撃ち合いで私達が打たれ役。

いつまでたっても飽きない男の子。

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言葉は通じないけど大笑いしてたし楽しかったのかな。

22時ごろ出発してそこから深夜になるのでお休みモードかと思いきや

ドライバーさんが音楽を流し出した、えっ、、今から!?

結局最後まで音楽は鳴り止まず、おばさん達も会話に忙しいし元気元気。

途中、ガソリンスタンドで止まって休憩かと思いきや単なる給油で

運転手が外に出ようとするおばさんを阻止した。

運転手さんはすぐに出発したかったみたい。そしたらおばさんがひと言

「私たち、12時間以上もマテ茶を飲んでいないのよー!」と。(ドイツ人お兄さんの訳)

マテ茶の存在がどれだけ大切なものなのか改めて認識(笑)

するとどこからかマテ茶が出てきた。だれか持ってたのかな??

おばさんは出てきたマテ茶に納得したらしい。

結局、プエルトマドリンに着いたのは午前3時ごろ。

バスターミナルで降ろされて、そこからホテルを探してようやく到着。

もうクタクタでしたー!

ちなみにホテルには「必ず行きます!」と連絡したかったのですが

Wifiもないし電話も出来ないし、公衆電話もどうやって使うのかわからないので

LADE航空のおじさんにお願いして事務所の電話を貸してもらいました。

なんか1日中移動してましたー。

プエルトマドリンに着いたら、ツアーを調べたり予約したり

次のブエノスアイレスまでのバスを予約したり、色々やりたかったのにさ・・・。

もう疲れすぎてバタンキューでしたよ・・・。

今は笑い話で話せますが、ホント困ったし

何よりもドイツ人お兄さんに助けられたなーと、ホント感謝感謝。

そのお兄さんと「W杯決勝を一緒に見よう!」と、2日後の再会を約束しました。

旅の出会いって面白いですね。

旦那はドイツ人の仲間が出来たことで喜んでました!