ほっこり話その2。
会社帰りにお花屋さんに立ち寄りました。小さなお店なのですが大行列。2人いるスタッフの1人が花束を作るのに専念していたため、レジの対応やレジでお花の相談をしてから選ぶ人も多くてなかなか進まない。
花束を作るおばさんスタッフの横で、その花束を頼んでいるお兄さんが見守っていました。「こんな感じ?」「この色でいいかな?」とか時々おばさんがお兄さんに確認しながらとっても素敵な花束が出来上がっていくのを私も、きっと他の人も進まない列で待ちながら眺めていました。
花束が出来上がり、おばさんが「何用?」と聞きました。小さな可愛らしいタグがあってそれを手元のリボンと一緒に留めるそうで、そのタグがハッピーバースデーだったり色々メッセージが書かれていて、どれにするかって話でした。
「もちろん”なし”ってのもアリよ」というおばさん。「あ、もしかして・・・「für Dich」が一番かしらねー」と。「君へ」みたいな感じです。
そのおばさんの提案にちょっと照れる男性の感じから、おばさんも何かを汲み取ったらしく、「Ach ha~」と。意訳するなら「あー、そういうことね!」」的な反応をし、笑顔で「じゃあ、とびっきり素敵にしなきゃねー」と。そのあたりで私のレジの番が来てしまい、その後の展開を見届けることが出来なかったのですが、このおばさんと照れるお兄さんのやり取りがとっても素敵で、見ていてほっこり。
お天気のいい金曜日の午後でしたので、きっとあのお兄さんは素敵な花束を抱えて彼女のもとに向かったのでしょうね。
先日の電車での会話もですが、人と人との近さなのか、言葉なのか、国民性なのか、なんか「他人」なんだけど、他人というシャッターは下りてなくて、でも踏み込みすぎてなくて、お客さんと店員であっても堅苦しくなくて、聞いていて気持ちいい会話っていうのかな、そういうのが素敵だなと思います。
私のドイツ語はまだ全然だし、わからないことも沢山あって日々困ることも多いのですが、でもこういう何気ない会話がわかるようになると、また一つここ住む人たちのことがわかるというか、色んなことが見えてくるなーとしみじみ。