Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆ママが突然退院!

今日もちょっと重たい話になります。

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20回にわたるママの放射線治療が終わりました。もうママは疲れ切っていて、弱っているというか、とにかく疲れて気力がなくて、目もうつろでしんどそう。

放射線治療が終わったその日にお見舞いに行ったのですが、話すのもしんどそうな状態の中、私に「お医者さんを呼んできて!次の治療を知りたいの!」と、次何ができるか、ということに必死でした。

ほんの1時間ほど前に最後の放射線治療が終わったばかりだし、かなり疲れている様子だったし「ちょっと休んで少し落ち着いてからのほうがいいから、とにかくちょっと休みな!」と何とかなだめました。

翌日、旦那が病院に行ったら「明日退院する」とのこと。もちろん1日前に訪問した際に私はそんな話は全く聞いていません。

ちょっと待って、今すぐ退院されても受け入れる体制が整ってないし、どういうこと?と思ったら、どうやらママが病院にいるソーシャルワーカー(っていうのかな?)に相談してPflegeheim (介護ホーム)を手配してもらったとのことで、明日そこに行くんだと、もうすべて手配してあるからとのこと。

ママは認知もあるしそんなママと勝手に話を進められて旦那は家族に何も言わないのはどういうことか?って怒ったみたいですけど、病院曰く本人の意思がある限りはそれを尊重しているとのこと。

本当に退院してもいいのか?というぐらいの状態なのに退院。放射線治療も終わったから病院としてももう処置は無いとでも言いたいのか退院の許可も出て、直接Pflegeheimへ向かいました。それが今日の話。

ママはこの後、抗がん剤治療を始めたいとのこと。前回、書きましたがもう「希望は無し」とお医者さんから言われていて、それでもまだやるつもりなのか・・・私はもうママにはそんな体の負担になる治療はやめてゆっくりしてほしいと思うのだけれど、ママ本人は「何もしないってことはただ死ぬことを待つだけだからそれは嫌だ」とのこと。だけど、放射線治療でここまで疲れ果てていて、更にここから抗がん剤治療なんて、もうママの体がもたないんじゃないかと・・・。もうゆっくりしたら・・・と私は思っていますが、旦那はママがそう希望している以上はそれを尊重してあげたいとのことで・・・。

そりゃお医者さんも治療をしたい!という患者さんには治療をするし、それが商売だとは思うけれど、でもママの今の状態を見て今後抗がん剤治療をしたらどういう状態になって、どれだけ辛くて、だからもうこれ以上はもうやめておいたほうが・・・、みたいな話をしてくれる人はいないんだろうか・・・と思ってしまうのですが。

ママの「生きたい」という気持ちはわかるし、その希望が無くなったら更に弱ってしまうのかもしれません。だからこそ治療で望みを!という気持ちも理解できるけれど、本当に本当によくなるのであれば是非とも、と思うけれど先生からも「望みなし」と言われているのに、それでもまだ続けるのか、そんなママをどう説得し、どうしてあげたらいいのか正直わかりません。

ママは色んなお医者さんや、癌の名医みたいな人を見つけてきては話を聞いたりしていて、それが逆に色んな人に話を聞きすぎて、どの先生も自分が主治医ではないような感じで助言はしてくれるけれど最終的な責任を持っていない感が伝わってきます。一人の先生を「信じてついていきます!」というぐらいのほうが先生のプライドもあるだろうし、しっかり看てくれる気もするのですが、セカンドオピニオンどころかもうどれだけ聞くの?と言うほど聞きまわっていて、だから先生も「あの先生に話を聞いているんでしょう?」みたいなことを言ってくるし、肝心のかかりつけ医からは言い方は悪いけれど見捨てられているし、だからかかりつけ医のサインがいるような書類が必要なことが時々あるのですが、「だからもう望みは無いんだよ!」みたいな感じで言われたりしています。お医者さんとしてそんな言い方はどうなの?と思いますが、パパのかかりつけ医でもあり、パパのことでも散々ママが電話したりして、もう先生も対応が面倒なのではないかと私は思います。

少しでも望みを持って、何か治療法が見つかるかも!と駆けずり回るというよりは、最近は少しでも大丈夫だということが聞きたい、という感じになっていた気もします。この先生にはもう希望は無いと言われたけれど、こっちの先生ならまだ大丈夫って言ってくれるかも!みたいな、そういう気持ちだったような印象を受けました。もちろんあくまでも私が感じた印象なので本当かどうかはわからないけれど。

しかもこのタイミングで、ここ数日こんなニュースが出ていて、これを読めば尚更もうママにはゆっくりしてもらいたいのだけれど・・・

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