Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆超初歩的ミス

今日は出張でロンドンに行ってきました!

6時過ぎに起きて家を出て、空港に向かい、

チェックインカウンターで手続きをするのにパスポートを提示したときに、

あれ?パスポートの表紙に穴が開いてる・・・・、

「やばっ!古いパスポート持ってきてしまった!」というなんとも

超初歩的なミスをしてしまいました・・・。

2月にパスポートを更新して以来、初の利用だったのですが、

そんなこと気づかず、所定の場所にいつも入れているので、

それを何も考えずそのまま持ってきました。

日ごろパスポートのいるところに行くなんて日本ぐらいなので、

ヨーロッパだとパスポートは基本要らないし、その影響で

「ロンドン」も思わずパスポートを忘れそうになるのです・・・。忘れたことはないけど。

でも、忘れるのが怖かったので3日前から準備してました。

にもかかわらず古いパスポート・・・。

更新したことをすっかり忘れていたのと、

古いほうは、もう不要だからと引き出しの一番奥にしまいこんで

新しいものをすぐに取り出せる場所に置いたのですが、

その時に間違って新しいほうをしまいこんでしまったみたいです。

とりあえずチェックインカウンターでは、気づいたものの

あえて私からは係員の方に申告せず、係員も気づかず難なく手続きが終わり、

搭乗券をもらった上で、まだ時間が早かったので出勤前の彼に電話。

フレックスタイムなので多少仕事に遅れても大丈夫な彼に

「今すぐ、10分で持ってきて!」とお願いしました。

正直にカウンターで言えば、チェックインしてもらえませんし、

届いてから言ったら「もう遅い!」って言われることは目に見えてたので

預ける荷物も無いのでとりあえず何も言わなかったところ、

お姉さんは全く気づく様子も無く、難無くチェックインできました。

私のお願いに、彼は渋々OKしてくれたのですが、

空いていれば車で10分で来れる空港も

出勤ラッシュの渋滞で20分ぐらいかかりました・・・。

出発まであと10分というときにようやくパスポートを受け取りましたが、

セキュリティチェックに加えて、ロンドン行きはイミグレーションも通るので

こりゃさすがに間に合わないな・・・とあきらめかけていたのですが、

同じ便に乗る予定の上司から、

搭乗開始が少し遅れてるから!と連絡をもらったので

とにかく猛ダッシュ!空港内を思いっきり走りました!

私のその気配に気づいて、セキュリティチェックでも

前に並んでた人がよけてくれて待ち時間無くクリア!

そして、イミグレーションも運良く空いていたのに、

審査官が「コンニチワーーー」なんて、悠長に話しかけてきて

(知ってる日本語で話しかけたがる審査官が多いです・・・)

とにかくゲートまで猛ダッシュ!無事間に合いました!

パスポートの間違いに気づいたのが出発40分前ぐらいで

それからの彼の努力のおかげで無事間に合いました。

何とお礼を言っていいやら、と言うぐらい活躍してくれた彼。

しっかりお土産を買って帰りましたとも!

(一部始終をみていた上司&同僚から、

しっかりとお土産を買って帰りなさい!と強く言われたこともあり・・・

もちろん言われなくても買いましたけどね)

汗だくで息も整わない状態で飛行機に乗り込み、

無事乗れたことに安堵していたのもつかの間、

どうやら機材故障のようで出発が遅れるらしい。

その後、座席に座ったまま3時間、

そして整備するも治らず機材変更で乗り換えて、約4時間遅れで出発しました・・・・。

まっ、こんなもんですよね。

パスポートが間違った!と気づいて彼を待っている間

カウンターに戻り、次の便の時間、空席の確認をして、

次の便でも出張の目的であるミーティングには30分遅れるけれど

まだそれはセーフなので、もう次便に変えようかと思っていたのですが、

とりあえず彼を信じて待ってみたのですが、

今思えば次の便にして、家に取りに帰っても良かったな、と。

まあ、そういうもんですよね・・・。こういうときに限って遅れるのは。

フランクフルト・ロンドン線といえば、

お仕事路線の典型的な区間。ほぼ全員仕事で乗ってるスーツ姿の人。

飛行機の中で電話したり、PCで仕事したりして待っている人がほとんど。

たった1時間半のフライトなのに、4時間も遅れて、

それでも誰一人怒ることなく静かに待っていました。

全く誰も怒らせない理由は、

まずはドイツ人がこの件をCAに言ったところで

CAは「私は悪くない」と言うと思われ、ハナからクレームを言う気がないのか

クレームをしたところで状況は変わらないと理解しているのか・・・。

そして、最初に30分は遅れると決まった時点で

降りたい人がいたら名乗り出てください!とアナウンスがあり、

その後1時間遅れ、2時間遅れとなっていく中でも、

何度も降機希望者を募っていました。そのアクションが良かったんだと思います。

「もう行く必要がない」と思った人はいつでも「降りる!」と言い出せたし、

待ってる人たちは遅れることを承知の上で待っているので、

誰も何も言わなかったんだと思います。

そして、キャプテンのアナウンスが最高でした。

日本では考えられないことですが、

「僕の予想では30分ぐらい遅れるでしょう、でも正式には

整備が来てからじゃないとわかりません」と言った後

「整備スタッフが言うには30分遅れるそうです、僕の予想が的中しました!」

とか、

「95%の確立で機械は直らないみたいです。でも5%の望みはあるので

みんな期待しておいて!」

とか、

機材変更が決まったときに、クルーも変更するので

「このアナウンスが最後です、皆さんにお別れを言わなければなりません・・・。

残念ながら皆さんとは一緒にロンドンへ向かえず・・・・」

とか、

新しい飛行機は飛行機で、これまたユニークなアナウンスで、

「Thank you for trying Lufthansa!!」と、

本来ならFlyingというべきところをTRYに変えて言ってたり

ようやくロンドンに着いたときに

「Have a nice evening!」とジョークを言ってみたり、

とにかくお客さんがクスっと笑う感じのアナウンスばかり。

こういうとき日系ならばひたすら謝り倒しますよね。

まあ、お客さんも怒ってしまうのですが、

今日みたいに、「降りたければ降りろ!」っていうわかりやすいスタンスと

笑ってジョークで場を和ませるアナウンスのおかげで

全く持ってクレームしてる人を見ませんでした。

そりゃ私も迷惑受けまくりましたけど、

こうやって1日が終わったときに話題になるような出来事でした。

どうやらルフトハンザの新しい戦略だとか。

コックピットクルーが自ら状況を説明するほうがお客様も納得するということ、

また、ジョークを用いて楽しい雰囲気にすること、という課題のようです。

今日はそれが完全にハマって、いち乗客として逆に楽しませてもらって

彼らの戦略は大成功です。現にこうしてブログに書いているわけで。

なんだか3日分ぐらい色々あった感じのする1日でした。

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