Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆ベルリン空港で見舞われた災難

先週、伯父さんのお葬式でベルリンに行ったのですが、その時に起きた最悪な出来事をお伝えしましょう(笑)。

 

私と娘はお葬式前日に伯母さんの家に遊びに行く計画を立て、お昼過ぎに到着する飛行機でベルリンに行きました。

 

ベルリンのテーゲル空港。育児休暇前までは1年に1度ベルリンに出張に行っていて、2011年だったかな、新空港が出来るのでもうこのテーゲル空港にも来ることはないかなーとしんみりと降り立った日のこと、今でも覚えてますけど、まさか3歳にもなった娘とこうしてまたテーゲル空港に来るとは思ってもいなかったです、いったいいつできるのだい??新空港。

 

というテーゲル空港なのでいかんせん設備が古い。チェックインカウンターもセキュリティチェックも搭乗口ごとにあるので、ものすごい非効率。お客さん側は構わないけれど、スタッフが何人必要やねん!というような構造の古い空港。

 

 

 

1泊だったので、身の回りの物だけだったのですが娘と一緒だと荷物を持って乗るのも大変だしと小さなピギーバッグをチェックインしました。

 

まず、フライトが1時間弱遅れました。本当は伯母さんの家に行く前にホテルに寄って行きたかったけれど、遅くなるから直接伯母さんの家に行こうと決めて連絡をしながら荷物が出てくるのを待っていたのですが、出てこない。

 

ええ、覚えておられますでしょうか、4年ほど前、フランクフルト→ミュンヘンと言うものすごい短区間フライトで手荷物が到着せず12日間見つからなかったことがありました。

 

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あの時の悪夢、再びです。今回もまたルフトハンザ。

 

はぁぁ、出てこない私の荷物。テーゲル空港は手荷物の受取所も搭乗口の目の前にあるのですがスタッフは一人もいません。荷物が出てこないことを相談するスタッフがいない。ロビーに出てセキュリティのおじさんに聞いたらカウンターがあるからそこに行くようにとのこと。

 

Lost and Foundのカウンターがありました。ルフトハンザ、オーストリア航空、スイス航空のロスト荷物を請け負っている会社のカウンター。そこには大行列が・・・。30人は並んでいました。

 

そして対応しているカウンターは一つ。中にいるスタッフから外は見えないので、いったいどれだけ並んでいるのかスタッフは気づかない。

 

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みんな怒りもせず大人しく並んでいるんですよね、気長だねえ・・・。私は一人イライラ。っていうかスタッフ増やせやーーーー!って感じです。ちょうど週末にベルリンマラソンがあるようで人も多くてごった返す空港。とはいえ、ここでスタッフ増やせとゴネても増えるわけありませんからみんな諦めてるのか・・・??

 

 

 

カウンターでは、どの便で来たのか、どんなスーツケースか、家の住所は?ホテルの住所は?いつまで滞在?と書類を記入するので一人ひとりものすごい時間がかかるのです、そんな書類、事前に別のカウンターで書かせろやー!と要領の悪さに腹が立つ。

 

1時間待っても順番は回ってこず。後ろにいたアメリカ人のお兄さんがしびれを切らしてルフトハンザに電話して、色々教えてもらってました。そのほうが早いわなあ・・・。

 

一緒にいる娘も退屈で走り回ったり床に座り込んだり、もう私、そんな娘を注意する気力もなくてただ見つめるだけ。それでも大人しく待ってくれるのでありがたい。

 

途中でオンラインで入力できるフォームがあるとの貼り紙を見つけ、待っている間にスマホからオンラインで紛失手続き。カウンターで書かされる内容がネットで入力できるようになってます。もっとデカデカと貼り出せや――――!みんなスマホ持ってるわーーーーー!!

 

1時間が過ぎたころ、ようやく順番が回ってきて、情報は全てwebから入力してるから!とその時に発行された管理番号をおじさんがシステムで見てくれました。「明日のお葬式の服とかが入ってるの!フランクフルトからベルリンは何便もあるから次の便に載せてもらえるよね?今日中に来るよね?」と聞いたのですが、おじさんの経験上この時間で着いていない場合(17時ごろ)、今日中の受取は無理なことが多いとのこと。

 

えーーー、やめてよーー、着替えも洗面道具も何もかもすべて入ってるのに・・・。必要なもの買い揃えないといけないの?と気が遠くなる。もうおばさんのとこに行っている場合じゃないし、もうあきらめるしかない。

 

おじさんがコンピューターをチェックして「おおー!」と言い出し、一枚の紙を渡され「これをもって荷物のサービスカウンターに行きなさい、君の荷物はそこにあるから!見せたらわかるから!」と。え?届いてるの?は?いつ?っていうかちゃんと乗ってたの?なーんてことはおじさんはわからない、ただ行けとのこと。ターミナルの前にあるからと、まるですぐそこにあるような説明だったのに、そのサービスカウンター遠っ。テーゲル空港のターミナルCをご存知の方ならわかるかもしれませんがターミナルCまで行くのです、こんなターミナルあったの!?とびっくり。

 

 

 

娘の手を引いて、めっちゃ遠いカウンター、しかも一度外に出て歩く!、ようやくついたそのサービスカウンターはコンテナのような建物で、そこにもまた気が遠くなるような長い列・・・。

 

その時点でフライト到着から2時間近く経過。伯母さんに電話し、さすがにもう今日は行けないこと、荷物が無いことを報告。そのカウンターは、ルフトハンザ系列以外のエアラインで起きた手荷物事故も受け付けるカウンターらしく、私はすでに住所もろもろ全ての対応を終えているのに、そこには今から手続する人たちがわんさか並んでいて、これまた進まねーーーー!

 

加えて、私と同じように荷物を待っている人もたくさんいて、そこでもまた1時間近く並ぶ。もうクタクタ・・・。

 

ようやくカウンターにたどり着いたら、探すから待ってろと言われ待合室みたいなところで待たされるがそこからがまた長い。そこで周りに座っている人たちと世間話をすることになり、みんな数時間は待っているとのこと。しかも何のことかわからないのですが、早く探してほしい場合はお金を払うんだそうで、値段によって早く探したりしてくれるって説明された!って人がいて、は???という感じで。

 

確かに料金表がある、なんなんだこれは!私は何も言われてないけど・・・。そこで待ってたら団体旅行の全員の荷物が着かなかったと中国人の団体が入って来たりでもうものすごい人。

 

ルフトハンザのカウンターで待っている時も、この待合室にいるときも、娘の「ママー、しーしー!」とトイレの要求が突然出てきて、並んでいる場所は譲りたくない!と後ろの人に説明して抜けたりとこれまたバタバタ。それでも娘は一度も愚図ることなく機嫌よく3時間以上待ってくれたのです、もうこれには私が感動。すごいねーと何度も何度も褒めました。これが終わったらご飯食べようね、と、もうその時点で18時すぎでしたから・・・。お昼もまともに食べてないし、娘にあげるお菓子も底をついた・・・。

 

隣のおばちゃんもエアラインの都合でフライトがキャンセルになって、預けていた手荷物がここで返却されることになった。夜の22時のフライトに振り替えられたのでそれまでに出てこないと困るのよねー、すでに2時間待ってるけど、ってなおばちゃん。不運すぎる・・・。

 

っていうかスタッフが足りないのか誰も呼ばれないし何も進んでない感じ。横切るスタッフに話しかけても忙しいからと無視される有様。中国人のお兄ちゃんが怒って自動販売機を殴ってた、でも殴ってもここはドイツ、何も変わらないぞー!

 

隣近所に座る人たちと仲良くなりかけたころ、一番最後に待合室に入った私が1番に呼ばれた!そして荷物が出てきたーーーーーー!!!受け取りのサインをした時に、そのお兄さんに、もう紛失手荷物の手続きをしてたんだね、だったら言ってよ!その情報があったらもっと早く探せたのにー!とぐちぐち言われるが、そんなこと知らんわーーー!おじちゃんがこれ持っていけ!って紙を渡してきただけやん!

 

結局、空港を離れたのは到着してから3時間半ぐらい経ってからです。もう夕方・・・。途中で軽く夕食を食べてホテルに着いたのは21時ごろ。何してたんだか・・・という感じです。

 

娘は最初から最後まで本当にいい子でした。

 

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出てきた荷物を「持ってあげるよー!」と決して軽くもないスーツケースをずっと運んでくれました。頼もしい娘の後ろ姿を見たら、空港での出来事も悪くなかったのかと思えます・・・・?いやいや、もう懲り懲り!