ドイツは「合理的」とよく言われますし、
実際に生活していると、合理的だな~と感じることもしばしば。
この「合理的」なドイツでは結婚式のお祝いすら合理的です。
最近は、物はいらないからお金頂戴ね!
とはっきり言うカップルも多いようですが、伝統的なスタイルは、
新郎新婦が欲しい物をもらいます。当たり前ですが・・・。
日本などでは、サプライズ的なプレゼントが多いですよね。
本人に「何がほしい?」って聞けば別ですが。
結婚式の前になると、デパート等で
Hochzeittisch(結婚式のテーブル)という名のテーブルが出来ます。
結婚する2人はそのお店で「欲しい」と思ったものを
そのテーブルの上に並べます。
参列者が指定された期間の間にそのお店に行って
そのテーブルの上に置かれたものの中から
お祝いに使おうと思っている金額に見合うものを買います。
つまり、2人の欲しいものしかプレゼントされないという
超合理的システムです。
結婚式の多いこの時期はこのHochzeittischを色んなところで見ますが、
お鍋や電化製品だけでなく、お皿、グラス、などなど
1個単位から買えるので、どんな予算でも合わせられます。
お店によってはBabytischなるものもあって、
赤ちゃんが生まれたお祝いですら、本人達の必要なものをもらうシステム。
ベッドカバーとか、ベビー用食器とかが置いてあることが多いです。
そして、先日おもちゃ屋さんで見たのは誕生日のプレゼントBOX。
こちらは「○○ちゃん、○月○日生まれ」と書いたBOXにおもちゃが一杯入っていて
そこから選ぶというもの、これまた超合理的ですね。
欲しいもの意外はいらない。
きっと日本人ならどんなものでももらったら笑って「ありがとう」といえるけれど
ドイツ人はそんな愛想のお礼は出来ないんだと思います。
お金も無駄にならないし、本人の希望も叶うし悪いことは無いのですが、
プレゼントを選ぶ人たちの、
「これ、喜んでくれるかな~」とか「2人の趣味にぴったりだ!」とか
そんな気持ちも大切だと思うんですけどね。
最近はそのHochzeittishも進化して
インターネットでオーダーできるシステムになっています。
遠方から来る人もネットだとオーダーできるし。
よく出来てるけど不思議なシステムです。
無駄が無いという意味ではよくできてます。