サッカーが終わって最初の週末。
ようやく試合の時間に追われることなくのんびり出来る週末がやってきました。
今日はとにかく良いお天気だったのでまたまたサイクリング。
先日偶然通りかかって気になった場所に改めて行ってみました。
つい最近出来た展望台。
家の近くから見えていて、なんだろうな・・・って思ってたんです。
木造なのですが、この通りとっても綺麗で
まだ超新しいのです。
上からの景色。
ここは憩いの場のようになっていて、カフェなどもあります。
今日は結婚式のパーティーも行われていました。
子供の遊具もたくさんあって、ロッククライミングの岩があったり。
とにかく最近出来たばかりでピカピカです。
そして展望台から見えるこの自然の風景は
自然保護地区になっていて動物がたくさんいるのです。
歩くには広大すぎるのですが、車は通行禁止。歩行者か自転車か馬のみ。
自転車でぐるっと回るのにちょうどいい公園です。
乗馬をしている人ともたくさんすれ違いました。
ところどころにこんなミニ展望台もあって
上に上がると今日は見れなかったのですが野生の動物を見ることが出来ます。
別の場所では、可愛い馬?というかロバというかモンゴル発祥の動物。
珍しい大きさと毛並み。
(よく見るとちょっと恥ずかしい写真なのですが・・・わかります?メスを追い掛け回していました・・・汗)
こんなすばらしい大自然なのですが、サイクリングロードもなにもかもとにかくすばらしく整っています。手付かずの自然というよりは誰かが手を加えてちゃんとした公園になっているのです。
実は、とある建設業者がこの地域でとっても大掛かりな作業をしています。
建物の建設などに使う石や砂などの資材をこの地域で採掘しています。
そのためもともとあった自然は破壊されました。
ただし、採掘した後は、今まで以上に自然な形に戻すという約束の下
この大規模な工事が行われているのです。
その業者によって作られたのがこの公園。
まだまだ大きな現場が残っていますが、終わったところからこうして
すばらしい公園にしているのです。
そしてサイクリングロードなどはFraport、そうフランクフルトの空港公団が負担して作られたそうです。どういう経緯ではじまったのか、住民との約束なのか慈善事業なのかはわかりませんが、フランクフルト空港は、空港と同じ面積の公園や憩いの場、動物達の住む大自然などを空港近郊の町に作りました。空港は新しい滑走路が出来たりどんどん大きくなっているので、そのたびにそれと同じだけの面積の土地を買い、地域住民のためにすばらしい公園にするのです。
ここは建設業者とFraportとがお互いの任務を融合させて協力し合って作りあげた場所なんだそうです。
フランクフルト空港は騒音問題で住民の反対が強く、デモもよく行われています。私の住む町はそこまで被害はありませんが、やはり滑走路の向きによってはすさまじい騒音の街もあります。そういう問題はよく耳にするし、デモも見たりしますが、一方で空港もこうして地域住民のために色々とやってきたことは今まで知りませんでした。もちろんこういう活動をしてるから騒音問題が帳消しになるわけではないと思いますが、こういう空港の取り組みは簡単なことではないと思います。
建設業者もそう。採掘後の自然公園建設には莫大なお金がかかると思います。でもただ採掘するだけだったら自然を破壊しないで!と反対運動も起きることと思います。でもここまですばらしく、動物達が活き活き暮らす大自然の公園に姿を変えたことで、今も続く工事も人々は暖かく見守ってるんだと思います。
たまたま通りかかった公園でしたが、いろんなことを学びました。
っていうか家から自転車でものの10分ほどなんです!高速道路の向こう側だったこともあって今まで行ったことが無かったのですが、これからは何度もサイクリングや散歩に行くことになると思います!
日本でもこのようなギブ&テイクみたいなやり取りがあるのでしょうか・・・。