Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆触っちゃダメ—!

前にも同じような話題を書いたかもしれませんが・・・

1歳4か月の娘。興味のあるものは「見たい」「触りたい」。このぐらいの子供ならそういう興味はあるだろうし、たとえそれが危ないものでも、触ってほしくないものでもそんなこと知ったこっちゃない。

家では娘が手に取ったら危ないもの、手に取ってほしくないものはそもそも届かない場所に置いています。これもまあ普通かと思いますけど、ドイツ人って時に「それは触っちゃだめだ」ということを教え込むことを良しとしている傾向があるように思います。もちろんしつけとしては大切なのかもしれないけれど、ダメだといわれ取り上げられて泣くっていう展開になるのはわかっているし、めったに行かない場所やお友達の家とかならちゃんと言い聞かせるべきことなのかもしれませんが、家ではずっと四六時中娘の行動を見てられないし、安全ということで好きに遊ばせているのでその空間に「触っちゃいけないもの」というのがあると私も疲れる。この辺は人それぞれ考え方があるかもしえませんけどね・・・。

旦那にも「娘に触れられたくないものは手に届くところに置かない」、不注意で置いて娘に遊ばれたときも娘のことは怒らないで!と言っています。旦那も以前は「だめだ」って言い聞かせてわからせよとするタイプでしたが、さすがにまだ娘にそれは通じないとわかったか、毎回言いまくるのが大変だと思ったか最近は家では気を付けているようです。

で、今厄介なのが旦那の実家。よく行くから娘もずいぶん色々わかっています。最近はクリスマスの飾りが登場したため、キラキラして娘も喜んでいるのですが、その中でママとしては触ってほしくないというものがいくつかある様子。普通に娘の手が届くところに置いてあって、ましてやそれを見つけた娘にママが手に取って目の前で見せてくれる。多少は触ってもいいらしいのですが、まだ握ったり触ったりする力加減がわからない娘はもちろん力強く握ってしまったり、ママの手から取ろうとしたり。そのたびに「Nein Nein(だめ、だめ)」って怒られていて・・・。

それは旦那が昔、幼稚園で作ったというオーナメント。ママにとっては思い出の品。色のついた紙でできたエンジェル。古すぎて粘着しているところがはがれていたりして見た感じ、きれいなものでもないから私は別に大事なものではないと思っていたのですが、どうやら触って欲しくなかったらしく、怒られた娘。私に「これはとっても思い出のものなのよ、あなたも娘が大きくなったらわかるわ」って、いやいやそのコメントは違うやろ・・・って思いますけど。

そして実家にあるServierwagenっていうキッチンやダイニングで食事などを載せて移動するのに使う小さなカートみたいなものがあり、そういうのを押すのって子供は好きですよね。娘もよくそれを押して歩いているのですが、それを押して歩くのはOK。ママはよく娘に「がんばれー、上手ねー」なんて言いながらカートを押している娘を温かく見守っています。最近はそのカートの下の段にパパの介護で使うタオルが置かれています。

勢いよくカートを動かすとそのタオルが落ちてしまうことがあったり、また落ちたタオルを娘が取って別の場所に置こうとしたり、そのタオルで遊ぶことも。はい、怒られました。ダメなんだと。

ダメなんだったらこっちに置いておくね!と私が娘の手の届かない別の場所に移動させようとしたらそれも「やめて!」と怒られる。そこになきゃいけないものらしい。ヘルパーさんが来た時に使うからだと。だったらそもそもカートで遊ばせるなー!と思いますけどね。

何がよくて何がダメなのか、カートで遊んでる娘を「さらに遊べ—」ってな感じで見守ってるのに、その中のものが落ちたり触ったりしたら怒られる。どうなんよそれ・・・・。

もうよくわからないし、娘に「このカートで遊ぶのはやめよう」とカートを隠して別の興味をひかせました。でもママは「いいのいいの、遊んでもいいのよ!ただタオルは触らないで」とのこと。私が「いい、もうそれでは遊ばせないから!」と言ったら私の機嫌を損ねてしまったと思ったか、私に抱き着いて「ごめんなさいね、あのタオルはヘルパーさんが・・・」と抱き着いてハグして謝ってくるママ。あー、面倒。

家でも娘がいつも開けてしまう引き出しがあってそこにはタオルが入っています。本当のところは開けられると面倒だし、やめてほしいけれど危険なものでもないしある程度は遊ばせて「じゃあ、お片付けー!タオルたたむよー!1枚~、2枚~」とか言いながら畳むことに興味を持たせて一緒にやってみたりしていたら、今は畳むことが好きなようで時々見よう見まねで折ったりするようになりました。上手だねーって大げさにほめてあげたらうれしそうにしています。キッチンでも娘が開けていい引き出しを作ってそこは好きにさせてあげています。

どれもこれもNein Nein!って言うことに何の意味があるんだろう。もうちょっとわかる年になったら「ダメなこと」を教えればいいし、その時が来たらちゃんとわかるはず。こんな小さなうちから教え込んで、ダメダメって言われて・・・それって親がそれを触られたらいやだからっていう親の考えじゃない?と思うこともあったり。

しつけについては人それぞれ考えがあるけれど、日本人のママと話すとこの「目の前にあるけれど触らせないしつけ」について「わかるー」って言われることが多く、やっぱりドイツ人はそういう傾向が多いのかしら。「言えばわかる」って言ってコンセントの安全対策をしないママも見たことあるし。

娘も最近は初めてのものを目の前にすると一瞬私の顔を見て「触ってもいい?」的に振り返ることがあるので、ダメだったら首を振って「触っちゃいけないけれど一緒に見ようね」と娘が触らないようにして一緒に見たり、少しずつ娘もわかってきたのかな?と思える瞬間も出てきました。一度そうしたものは次回からは私の手を引いてそこに連れて行って見せて!と言わんばかりに指をさしたり。ダメだと言われたその言葉の意味は少しずつ分かっているようです。逆にダメだと言われたら余計にやるような悪ガキっぽい顔をすることもあってびっくりしますけど。

まあほんと、色々ありますね・・・。