Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆隣人さん宅訪問!

終わりの見えない実家の片付け。天井が落ちてきたリビングとかは修理も必要なのでそういう場所をとりあえず片付けました。

 

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なのでそれ以外の場所は進まず。

 

これからは職人さんとか色んな人の力も借りて進めていかなければなりません。本当に本当にいつか終わるのだろうか。賃貸にするつもりですが、借りる人なんているのだろうか?

 

お金も無いから全てを綺麗にすることはできません。でもかなり、いや本当に古い。建物にガタが来てる、という古さよりも、バスルームとかトイレのデザイン、タイルの柄とかそういうのがダサい。当時は流行だったんだろうけれど、今はもうこんな写真を部屋探しのサイトなんかで見せられたら即効却下って感じです。一部屋たりとも「無難」な部屋がありません。何でこんな壁の色?何でこんな床?何故これを選んだ?みたいなそんな場所ばかり。

 

だけど全ては新しく出来ないから、だから借り手なんて見つかるのか?とすごく思うんですよね。先日、どんな常態かすべてわかった上で「買いたい」と言ってくれた人がいて、ローンも残ってるから売ってさっぱりしたい、ローンも返せるし、私達の作業も減る!と私は思いますけど、旦那いわく「長い目で見たら家賃収入がプラスになるから」ということで手放さないらしい。

 

どんなに頑張ったってこの家は「モダン」にはならないのでは?とすごく思うし、なんか無駄にあがいているような気もして気分は落ち込むし・・・。

 

そんな折、お隣さんの家に行きました。

 

お隣さんは旦那の実家とのドイツで言うDoppelhausで隣に接している家。それぞれの家の壁が一箇所面している感じです。なのでお庭も隣。

 

お隣さんは5年ぐらい前に引っ越してきました。売り出されていたのを購入し、それから今までずっとずっと住みながらリノベを繰り返し、ようやくちょっと落ち着いてきた感じです。いつ見ても家の仕事をしていた旦那さん。

 

私達よりちょっとだけ年上かな、と思われる旦那さんはフランス人で、離婚して今は同じくフランス人の彼女とその息子と共に暮らしています。なので聞こえてくる会話はフランス語。旦那さんはドイツ語が話せます。

 

庭越しに会うことも多くてパパとママもよく知っていたし、旦那もよく知っている。ママと旦那は以前その家に入ったことがあるらしく「すごい、めっちゃモダンで同じ家とは思えない!」と何度も何度も繰り返すほどすごかったらしい。

 

旦那の実家とは全く造りが同じで左右対称なだけ。前に住んでいた人の時は室内の装飾の感じなども旦那の実家とほぼ一緒だったらしいです。

 

そんなお隣さんの家、旦那とママがすごいすごいって大げさに言ってるだけだろうと思っていたのですが一度見てみたくて、旦那がおじさんに会ったときに私達のリノベの参考にもしたいのでってお願いしたらその場で「今すぐおいでー」と呼んでくれました。

 

おじさんはフランスでもブルターニュ地方の出身。フランスの西の果て、大西洋に面したところです。なので「海」に近い場所で生まれ育ったおじさん。

 

家の感じというか装飾だけじゃなくて天井も床も壁も、もちろん家具も何もかもが全て「海」なんです。なんというか海辺のコテージみたいな感じ。貝殻とか魚の置物とか飾ってあって、でもそれがとても合っていて「おっしゃれー」という感じで、え?これが同じ屋根の下にある家なのか?と唖然とする感じです。もう本当に何これ?という感じ。

 

ママの家は暗い木の天井に、カーペットと壁は緑。それが白くなっただけでこんなに素敵になるのか?なんだこの明るさは?という感じで、でもほとんど自分でやったというからまたすごい。

 

もうこんな家だったら今すぐにでもここに住みたい!と思えるほど。実家は場所も不便だけれど、とにかく暗くて雰囲気が嫌で住みたいとは思えず、でもおじさんの家はものすごく住みたい!なんなんだ?本当に同じ家だったの?と思うほど。

 

そしてお隣さんの庭。入居した時に庭の木をすべて切り倒したんです。当時ママが怒ってたんですよね、隣との境界に木があったのになくなったから丸見えだし、と。でもそれも慣れてしまえば別に何てこともないし、いいお隣さんだったのも運が良かったのかも。

 

大げさではなくママ達のお庭より倍は広く見えました。もちろん同じ広さ。木がなくて背の低い植木が少し植えられていて、あとは芝生。びっくりするぐらい広かった。ママの庭はもう雑草が生い茂って庭の半分ぐらいを雑草が覆いつくしている感じ・・・。

 

おじさん家の訪問で、こんな風にしたらいいんだとか、色んなことを学ばせてもらってしかも私が思っていて旦那にも言ったけど旦那は反対していたことをおじさん家ではやっていてとっても素敵だったので「ほらみたことかー」って感じでしたが、おじさんの家で見たから旦那がようやく納得したこととかもあって、私も助かりました。

 

もちろんおじさんの家みたいに素敵にはならないだろうけど、ちょっとはマシにはなるのではないかと、ほんの少しモチベーションが上がりました。

 

はあー、それにしても素敵だったわー!

 

ついていたテレビもフランス語で、奥さんもフランス語。部屋も「海のコテージ」みたいな雰囲気で、まるでブルターニュに休暇に来たような雰囲気。

 

ちゃっかりお茶までご馳走になり、ブルターニュの名物らしいクレープまで頂き、片づけ中の贅沢な休憩をさせていただきました。

 

1時間ほどお邪魔して、全ての部屋を見せてもらって、また片付け作業に戻りました。あんなに素敵な家に出来るんだから、頑張ろう。あんな家だったら借りたいって思う人が絶対にいるし、家賃も高く出来るのでは?とも思います。

 

ちょっとだけモチベーションが上がった出来事でした。