ドイツの秋の風物詩と言われたりする「聖マルティンのランタン行列」。ドイツでは子供のころからずっと触れあう思い出深い行事の一つらしい。
旦那の実家の片づけでも40年近く前のランタンが出てきて踏みつけてやろうかと思ったというあの記事を覚えている方もいますかね・・・。
そんなランタン行列は幼稚園でのイベントの一つで、来週ランタンをもって練り歩きます。
その練り歩くときに持つ「ランタン」。この時期はいろんなところでランタン専用の先端にランプがついた釣り竿のようなものが売っていて、そこにランタンをぶら下げます。そのランタンの部分は買うこともできるし、作ることもできます。
娘の通う幼稚園では、10月末に夜20時からママ達によるランタンづくりの会が開かれましたが私は旦那がおらず娘をみてもらえないので不参加。自分で作るかーと思っていたら、先生から工作グッズは全てもらえて家で作ってね!ということでした。なのでデザインとか選べず。
画用紙に線が書いてるのであとは切って貼って工作するだけ。
で、出来上がったのがコレ。
でもこれね、この体の部分にあたる模様は私が独断でつけたもの。単なる1枚紙だったのですが、せっかく中が光るんだから!と型抜きして抜いた紙を貼りました。
もともとは髪の毛もないテルテル坊主のようなデザインだったのですが、髪の毛も娘の独断でつけました。なんかすっかり原案とは変わってしまいました。
うちでは娘になるべくやらせたのですが、幼稚園では「ママたちがつくる会」みたいなのがあったので子供は関与しないのですが、こういうものこそ幼稚園でみんなで作ったらいいのになあ・・・と思うんですけどね。
でもおそらく私の勝手な想像ですが、聖マルティンのランタン行列は平日の夜に開催され、自由参加。家の都合や親の都合で参加できない子もいるからあえて子供たちみんなで作ることはしないのかなあ・・・と思ったり。
最近色々感じますが、幼稚園の行事をスケジュール的に参加できないということではなく、親が参加したくないから参加しないという人が一定数いて、ひとくくりにしてはいけませんが、そういう親たちはドイツの生活になじんでいないというか、言葉も話せない(話せないのではなく話さない?)、独自の文化で生活を続ける外国人だったりします。
更にこういう聖マルティンのようにキリスト教が絡んだ行事(ドイツの伝統なんてほぼキリスト教がらみだと思いますが)だと余計に出ない人たちもいて、うちの幼稚園ではありませんが「聖マルティン」と名付けることで行事に出ないのであれば、「ランタン行列」という名前だけにする、という幼稚園があったりで、それはそれでドイツ人の親たちから大反発が起きているところもあります。
外国人が増えるとこういうことも起きたりして、そして私もその「外国人」ではあるのですが、私としてはここはドイツだしドイツの大切な伝統を守っていくことは大事だと思うし、うちはうちで私自身が娘にこういう行事や伝統を伝えてあげられないので、幼稚園のこういう機会はより一層大切にしたいと思っています。聖マルティンって誰??みたいな状態ですからね、私は。
さてさて、当日はどうなることでしょう。娘はランタンを作ったもののまだ何が開かれるかはわかっていないので、どんな反応をみせるのか楽しみでもあります。