Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆“Sie”が“Du”に変わるとき

今日は彼のPatenonkel夫妻に

午後のお茶に招待されていたので行ってきました。

Patenonkelとは、キリスト教で言うところの後見人で、

子供が成人するまでに親が亡くなるなどの不幸があった場合に、

後見人として面倒を見てくれる親代わりのような人です。

英語だとゴッドファーザー。

生まれて数ヶ月で受けるTaufeと呼ばれる洗礼式で

任命(という言葉が適切かはわかりませんが)されます。

血縁関係にある叔父さんや叔母さんがなることも多いようですが、

彼のPatenonkelは、彼のパパとママの数十年来の友人です。

もちろん彼が生まれたときから知っていて、もう成人しているので

今は誕生日やクリスマスにプレゼントをもらったり、

時々お互い行き来するぐらいです。

Patenonkel夫妻はうちから30分ほどのところに住んでいて、

彼のパパとママとはしょっちゅう会っているのですが、

私は合うのは、通算5回目ぐらいかと思います。

血のつながりは無いけれど、家族同然だそうで、

実際彼にはママの弟である本当の「叔父さん」がいるのですが、

その叔父さんもPatenonkelも同じレベルというか、

たとえば結婚式でどちらかを呼ぶ、ということはありえないらしく、

片方を招待するなら、片方も招待しなければいけない、

なんというかもう親戚の叔父さんと同じレベルです。

私達日本人には後見人制度が無いためイマイチしっくりきませんが・・・。

Patenonkel夫妻の家に行くのはこれで2回目。

こういうとき何を手土産に持って行っていいのかとても悩みます。

今日は、無難にお花を持っていきました。

日本の小さな一戸建てが5軒ぐらい立ちそうなお庭があって、

庭師さんが定期的に来るようで、お花がたくさん咲いたすごいお庭。

テーブルと椅子のセットだけでもお庭に4箇所あります。

朝ごはん、午後のお茶、夜ご飯、寝る前の一杯と、

太陽の向きや暖かさによって座る場所を変えるんだとか。

そんなお庭で、ケーキを食べました。

イチゴのケーキに、チーズケーキ、の二段階攻撃。

2種類作ったと言われればどちらも食べないと悪いし、

彼の実家だとケーキはその場で好きな大きさに切ってくれるのですが、

すでに切込みが入っていて調整が効かないありえない大きさ・・・。

18時になったので、サッカーを一緒に見て(ドイツが勝利!)

サッカー終わったのが20時なので、もう帰るだろうと思いきや、

そこからまたお庭に出てワインとチーズ。

結局22時までいました・・・。疲れた・・・。

実はPatenonkel夫妻に会うにあたって困ったことが一つありまして、

英語で「あなた、君」は「YOU」の一つだけですが、

ドイツ語は相手によってSieとDuという使い分けが必要です。

SieとDuが何なのかは説明が長くなるのでわからない方は

これを読んでみてください⇒DuとSieの使い分け

このDuとSieはドイツ人でも困ることがあるようなので、

外国人の私達には相当困りますが、

Patenonkelに対してDuでいいのかSieでいいのかがわかりません。

彼は生まれたときからずっと知っているので、もちろん”Du"ですが

私はよくわからないので、直接的な質問などをあえてしないように、

DuもSieも使わずに会話してました。

ドイツ語がままならないので、なんとかしのげています。

どうしても使うときはSieで話をしてました。

もちろん、おじさんたちは私には「Du」で話しかけてきます。

で、今日。

このたび結婚するにあたって、私は彼と家族になるので、

彼の後見人であるPatenonkel夫妻は彼にとっては家族同然であり、

私も同じ家族の一員だから「Du」を使ってね、と言われました。

彼の両親と会ったときもそうでしたが、

何回目かに会った時に、正式に「Du」を使っていいよと言われました。

彼の両親もそうでしたが、ワインで乾杯するときに

「今日、この瞬間からDuでOKだよ」みたいなタイミングがありました。

このDuとSieは段々適当になっている部分もあるようで、

たとえばフィットネスジムなどは、初めて会っても知らない人でも

Duで話しかけられます。お店などは必ずSieなのですが、ジムはなぜかDu。

IKEAの広告は常にDuですよね。

古い人たちからすると考えられないようですが・・・。

ということで、Patenonkel夫妻とは正式に「Du」で話せるようになりました。

微妙に迷ってたので、はっきりと誓いをかわせてよかったです(笑)

日本語の敬語とはちょっとちがう感じのDuとSie。

未だその使い分けがはっきりと理解できません・・・。

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