実家で飼っていたプードルが今日、天国へ行きました。
プードルだけに「ドル」という単純な名前(笑)
18歳でした。犬の世界で18年は大往生、立派です。
このところ、もう生きているのが辛そうだということも聞いていたので、
本当に辛いならば安楽死でもさせてあげたほうが、
ドルちゃんのためでもあるのかな、と
そんなことも母とメールでやり取りしていました。
完全に介護が必要で、ずっと両親が面倒を見てくれていました。
私の結婚式で両親が不在の間は、祖母が預かってくれました。
もう本当に弱っているので、祖母の家に行ったりと
環境が変わったら体に負担だろうな、と心配でした。
無事両親も日本へ戻り、ドルちゃんも実家に戻ってきたけれど、
両親共に働いているのでほとんど毎日実家は留守で、
いつも1人でお留守番しているドルちゃん。
たまたま母の仕事がキャンセルになって、
本当に珍しく家にいた今日、亡くなったとのこと。
時間的には1人でいるほうが圧倒的に長いのに、
ちゃんと母が家にいるタイミングを見計らってたのかな。
ホント不思議でなりませんし、これは単なる偶然では無い気がします。
18年って、本当に長くて思い出が一杯です。
なんたってドルちゃんがやって来たとき私はまだ高校1年生でしたから、
テスト勉強、受験勉強中はいつも私の膝の上で寝てたという、
そんな昔からの思い出がたくさん。
母と一緒に小豆島に旅行に行ったのもいい思い出です。
その後就職して、家を出ても、帰ったらいつも覚えてくれてて
毎日、父と絶対に一緒に寝るのに、
私が帰ったときは必ず私の横で寝てくれました。
お別れのときはいっつも耳元で、
お父さんとお母さんを守ってあげてね~とお願いしてました。
ちゃんとしっかり、父と母を守ってくれました。
ドイツに来てからは、なかなか会えないので、
お別れのたびに、もうこれが最後かな、これが最後かなって思いながら
お別れしましたが、そんなお別れ劇も予想以上に長く続き、
「私の未来の旦那さんに会うまでは生きててね~」なんて言ったりも(笑)
それもわかってたんですね、ちゃんと私の結婚も見届けてくれました。
見事なほど、手のかからなかった愛犬でした。
最初こそちょっといたずらをしたり、オシッコを失敗したりして怒られたけど
それも最初だけでその後は、飼い主を困らせることが全く無くて、
本当におとなしくて、忠実で、とってもよくなついて、びっくりするほどでした。
ただ家族以外には全くなつかず、
私も昔、色々と連れ出したりしましたが、私の姿が見えなくなると
ク~ンと泣いて泣いて、誰の手にも負えませんでした。
それが面白くて、家でかくれんぼをしたこともありました。
泣きまくって、探しまくるのが可愛かった。
リードをつけずに散歩する犬が理想でしたが、
全く飼い主から離れないため、リードなんて不要で、
それどころかどんなに大きな公園でも1人で走っていくことも無くて、
逆に「行っておいで!走れ~!」と何度もトライしましたが失敗。
いっぱい遊んだし、いっぱいドライブしたし、楽しい思い出が一杯です。
少しでも体が楽になるなら、そんなに無理して長生きしなくてもいいよって
思っていたけれど、やっぱり天国へ行ってしまったら悲しくて
仕事帰り、ふと1人になった瞬間、涙が止まりませんでした。
でも、我が家に来てくれて、
ドルちゃんなりに最高に幸せに生きてもらえたという自信もあるし、
きっと満足した人生だっただろうなとも思えるほど
家族みんなでしっかり可愛がってあげたので、
悲しさと共に、なんというか満足感みたいなのもあります。
棺には私達家族とドルちゃんで撮った写真を入れたとのこと。
きっとこれからは空から私達のことを守ってくれるだろうな~と思います。
ドルちゃんが我が家に来た当時は、もう一匹、
体は小さいのに気が強いヨークシャテリアがいたのですが、
きっと2匹、お空で久しぶりに再会してることと思います。
まだ2匹とも生きていた頃、新入りのドルちゃんは
その先輩ヨークシャテリアにキャンキャン言われて、
一緒のお布団に入れてもらえなかったり、
大好きな母を独り占めしてる先輩に近寄ったら吠えられたり、
今思えば、あの先輩犬がいたから、こんなにおとなしいドルちゃんに育ったのかな~。
先輩との再会、喜んでくれてるといいけど・・・。
動物は言葉を話せないんだからしっかりと可愛がってあげなさい。
動物をいじめたら絶対に駄目!家族を守ってくれてるから大切にしなさい。
と、何百回聞いたかわからない母の言葉。
母からも、そしてドルちゃんからも、いろんなことを学びました。
私の人生の半分以上を一緒に生きたドルちゃん!
18年間お疲れ様!今までありがとね~!
かごの中の毛むくじゃらの黒いのがドルちゃんです!