今日のドイツ語学校・・・怖かった・・・。
アメリカの同時多発テロに関する話で、
あの時、みんなはどこで何してた?という話が発端でした。
過去形をちゃんと使って自分のことを話しましょう、と先生が順番に聞いていったのですが、「あの時は何をしてたのか」という話だったのですが、だんだん何をしていたかということではなく、同時多発テロのことを語る方向に話が移っていきました。
本日は
ポーランド人 4名
ウクライナ人 2名
ブルガリア&セルビア人 2名 (言葉が通じる)
モロッコ、日本、コロンビア、トルコがそれぞれ1名
そんな人数配分。
上に書いた複数人はあたりまえですが母国語で話す仲間がクラスにいることになります。
アメリカの同時多発テロは一体誰がやったのか?という討論、いや、激論になりました。教室では先生を囲んで「コ」の字に座っているのですが、言葉が通じる物同士がめっちゃすごい大声でしゃべるので、もう誰が何を言っているのかわかりません。
そんなのアルカイダじゃなかったっけ?と思う私。
おもいっきり取り残されましたよ・・・議論の中に入っていけなかった。
どうやら、いろんな意見があるようで、
アメリカが自国のためにやったとかそんな奇抜な意見までありました。みんな色んな持論を持っています。それぞれの国で色んな伝えられ方もしているみたい。
コロンビア人と私はとっても静かだったのですが、残りのみんながとにかく自分の意見を聞いてくれー!と口々に話し出します。他人の意見を聞くというより、言いたいみたい。そして、やはりこういう話になると語彙も難しいし、なかなか思うように話せなくて、熱くなりすぎたウクライナ人は話せないことにイライラしたみたいで突然英語に変わりました。
ウクライナ人2号が、モロッコ人の男の子に「ごめんね、でもこれはイスラムの仕業だ!」といいました。その「ごめんね」とまず謝ったひと言でモロッコ人が爆発。「なぜ謝るんだ?それってどういう意味?おれはモロッコ人だ、一緒にしないでくれ!」と怒り出しました・・・。たぶん彼は「イスラム」とひと言でまとめて欲しくなかったんだと思います(勝手な想像ですけど・・・)、もうここまで来たら収集がつかず、先生がこの場はなだめるかなって思ったのに、先生も一緒になって色々主張・・・。収拾のつかない授業になりました。結構怖い雰囲気になりました。
帰り際、セルビア人の女の子と一緒だったのですが、
政治の話、宗教の話は、こういう場ではタブーだよね・・・ってもっともなことを言っていましたが、彼女も熱かった1人です・・・。
昨日も戦争に関する話になって、グループトークだったのですが同じ組になったウクライナ人とポーランド人がとにかく熱くヨーロッパの歴史を語っていました。
ヨーロッパで生まれ育った人たちは自国、他国の歴史、特に戦争や宗教のことや国同士のこと、そういったことにとても詳しくて、意見もしっかり持っていて話し出すと止まりません。そして相手の言ったことが自分の意見と違ったら主張します。
こういう場面では私はもう何も言えなくなりますし、そこまで深く知らないし・・・。ドイツの歴史の出来事でも、何はみんなで語り合うことができて、何はタブーとされているのかそういうことがわかりません。国と国との関係も深くはわからないし・・・、昨日もウクライナとハンガリーは仲良くないとか、そういうことを言っていましたが、なかなかそういうことって理解することが難しくて、そういう仲良くない関係が、今私たちの世代でどのように感じているのかとかも理解が難しいです。語学を学びに行っているものの、語学とは言い切れないもっと深いところで学ぶこと、わからない事が色々あるなあ・・・と思います。
クラスにやたらとポーランド人がいて、いつも母国語で話しまくってうるさいのですが、このポーランド人達、びっくりするぐらいみんな“いい奴”です。女の子は1人だけであとはみんな男性なのですが、なんというのか、いつも笑顔だし、やさしい雰囲気でレディーファーストで目が合ったらウィンクしてきて、それがまた可愛い。うるさいことを除けば本当にいい子たちで、今まであんまりポーランド人とかかわりが無かったのですが、さすがにこのクラスに集まった人がたまたまいい子だとも思えず、きっとポーランドの人はみんな優しい人達なんだろうな~と、すごく感じます。
ドイツ語を習うだけなら嫌になるけど、こういういろんな国の人との交流が楽しくて新鮮で学校に行っているような感じです。昔、初級の頃に学校に行っていた頃は、まだ生徒同士で話がほとんどドイツ語で出来なかったから関わりも少なかったけれど、少し話せると理解しあえるのが楽しいです。
それにしてもみんなの自己主張の強さと空気の読まなさはホントびっくりです・・・。
先生も忍耐が必要だとおもいます、生徒はみんないい大人ばかりなのに。