ヘルシンキ最終日、楽しみにしていたアラビア工場見学の日。
10時にアラビア工場集合でした。
余裕を持って行動したので今日は工事前に起きました(笑)
行きのトラムはスノボを抱えたおにいちゃんと一緒。さすが雪国!
アラビアアウトレット前でガイドのKristinaさんと待ち合わせ。
小さなグループと一緒だと聞いていたのですが、それらしき日本人はいない。
Kristinaさんが時間通りに来てくれて、どうやらあと2人日本人が来るとのこと。
その後の予定が詰まっているのであまり待てないらしく
5分ぐらい待ったところで私にどうするか確認がありました。
この工事見学はひとグループいくらという設定なので、
1人だと高くなるけどそれでも見学するか、または日時を改めるか。
せっかく予約が取れたし、1人でも是非とお願いしました。
早速Kristinaさんと2人で見学スタート。
アラビアの歴史と大まかな作業工程、素材などの説明。
アラビアはフィンランド製だけど、素材まで遡るとフィンランドは40%、
残りはアメリカやドイツから輸入してるみたい。
ってかKristinaさん、日本語がペラペラらしいのですが、最初から英語。
まぁ、申込みの時に英語か日本語でってお願いしたのは私だけど。
よく喋る明るいおばさま。日本に住んでいたことがあって娘さんがオランダにいるみたい。
私がドイツに住んでいるから説明でもドイツを絡めた説明が多かったです。
私はTeemaのデザイナー、カイ・フランクの記事を読んだときに、
狭い住環境でも収納しやすく、実用面での機能性を最大限に考慮したこと、
お皿の用途を限定しないことなど「なるほどなー」と思いました。
でも食器は装飾的なものがすばらしいという考え方の時代であったため批判されたとか。
義理の両親が「朝ごはんプレート」「パン用プレート」とか名前でお皿を呼び、
そしてその用途に使い、違う用途に使うと違和感を感じ・・・それはそれで良いと思うけれど
実際自分がお皿をそろえたいと思ったときに、私はなんだか違うな、と思ったこと
ましてや私は日本人だし、食生活自体違うし。
そういう話をKristinaさんにしたところ、「その通りなのよーーー!」と
ヨーロッパの家庭に引き継がれる食器話で盛り上がりました。
2交代制の工場はガラッとしていてどうやら早番のランチタイムらしい。
特に金曜日はみんなが早く帰りたいからひときわ早いランチタイムだそうです。
なので作業している姿はあまりなくて、作業場にある作業中の物を見ながら説明。
時折働いているスタッフの方はとても親切で、笑顔で迎えてくれます。
何百種類?ありそうなマグカップコレクションにはびっくり。
見たことあるものも無いものたくさんありました。
ちょうど作業中のマグも知らない柄でしたがどうやら企業からのノベルティの依頼みたいでした。
ノベルティの作成も多いみたいです。ノベルティでもらってみたいわ!
工場とはいえ大きな機械が作動しているのはほんの一部で、
手描きこそありませんが機械+手作業が多かったです。
中でもムーミンシリーズは他の食器より機械化されてるらしい。
でも機械化という程のオートメーションでもなく、
一つ一つちゃんと作られてるなあと改めて感心しました。
19時間かけて焼き上げるようです、全長86mの釜に入っていく食器たち。
その釜は24時間ずっと動いているみたいです。
Kristinaさんそこで一言「見てても進まないのよ!遅いわ!」って(笑)
そりゃそうですよね、86mを19時間かけて進むんですから。
その後、9階へ移動し前日に訪問した博物館へ。
そこのとある扉を開けると8人のデザイナーさんのアトリエが一部屋ずつありました。
どうやら日頃は案内できないところらしいのですが特別にどうぞ!って入れてもらいました。
でも入ったけど誰もいなかった。
ここには元マリメッコのデザイナーでもある日本人の石本さんのお部屋もありました。
デザイナーにとって、材料や釜などの設備も整っておりとても恵まれている環境であり、
他の制作活動も支援しているからこそ、素敵な作品が生み出されると言っていました。
最後にまた地上階に下りて、親会社であるFiskars社の製品でデコレーションされた空間へ。
ハサミの販売は世界一を誇るそうです。
でもドイツでは売れないのよーって言ってました。
ハサミのほかに、iittalaやHackmanの鍋製品もドイツでは売れないそう。
自国に根強いブランドがあるからそりゃ売れないわよねーって笑うKristinaさん。
あと、このタイプの商品1Lぐらい入るミルクポットみたいなの、
これって大体どのシリーズにもあるけれど、
実際みんな使ってるんですか?って気になったので聞いてみた。
クリスマスとか家族が集まるときに使うぐらいで、あとは飾り。
なのでクリスマス前によく売れるグッズの一つよー、とのこと。
ミルク、水、ジュースなど飲料を入れるそうです。
同じように蓋の付いた大きなドームみたいなのもありますがあれはスープ用。
でも同じように普段は使わない、とのこと。
だけどフィンランドのどこの家庭にも1つはあるんじゃないかしら?って。
「毎日毎日使ってられないわよ」って笑うKristinaさん、面白い方です。
全部でちょうど1時間ぐらいの見学でした。
逆に1人だったので色々話せたしよかったです。
最後に欲しかった割引券を頂き終了!
自分の手元にある食器を作る場面が見れてより愛着がわきました。
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一応、気になる方のために、2014年2月現在の工場見学は
1グループ 40ユーロ、所要時間は約1時間
終了時にアウトレットで使える15%オフのクーポンをもらえます。
工場見学の申し込みはメールにて受付 arabia.visitors@fiskars.com
私は名前と連絡先、希望日時と人数、希望言語を記載して送りました。
数日後にお返事をもらえました。
日時がフレキシブルだったので同じ日本語希望の方のいる日時を提案してくれました。
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その後アウトレットで計画していたものをささっと買って終了。
その後は街をぶらぶらしました。
街に戻ったときにちょうどお昼時で何を食べようか迷っていたのですが
そういえば、一度もまだ見たことの無かったマリメッコのカフェを見てみたく
でも混雑してるだろうなー、とあきらめ半分でとりあえず見に行ってみました。
さすが平日、ガラガラでした。
このマリメッコのカフェ、まーじーで、可愛い。
店内の全てがマリメッコ。店員さんの洋服ももちろん、クッションとか全て。
こんなカフェ、日本にあったら大混雑で連日長蛇の列でしょうね・・・。
お皿もグラスも全てマリメッコ。
中途半端な内容なのは、本当はサンドイッチと左手のベリーのタルトにしたのですが
レジでスープがあることがわかり、サンドイッチを取りやめたためお皿が中途半端。
ちなみにスープはTEEMAの21cmボウルでした(笑)
このブルーベリーのタルト、ものすごく美味しかったです。オススメです。
こういうコラボの仕方が本当にすてきだな、と思えるフィンランド。
街の様々なショップでartekの家具を目にするし、みんながみんなを愛してる。
そういうところが何度も行ってみたくなる理由の一つかも。
こちらは空港のカフェのカップ。TEEMAです。
また絶対に来るからー!と誓ってドイツに戻りました。
空から見えたフランフルト、意外に都会ね。
着いたフランクフルトは11度でした。
今年は私にとっての雪はヘルシンキのみかも・・・。
空港には旦那が迎えにきてくれていました。
「どう?楽しかった?アリババの見学はどうだった?」とアラビアがアリババに・・・。
気軽に旅行させてくれる旦那に感謝です、もちろん一銭も協力はないけど(笑)