3年前に他界した義父は昔、穴をあける工具の先の部分を売る仕事をしていました。
仕事道具だったんだと思いますが、その時の工具が山ほど実家にありました。それが今うちの地下ケラーにあります。
小さなプラスチックの箱にもたくさん入っています。
大きな穴をあけるものからものすごく小さな穴をあけるものまで。もう毎日ひと穴開けても数十年かかるんじゃないかというほどあります。しかも重たい。それにこういうものって使い捨てでは無いので減る物でもない。
物はいい物らしいのですがそんなん知ったこっちゃない。
とりあえず箱にまとめて投げ入れていたのですが、その箱を改めて整理したらこんなのが出てきました。
に、、日本語ーーー!「東芝タンガロイ」だってー!
でも字体からも古い感じが伝わってきますね。
今は「株式会社タンガロイ」という会社になっているようですが、
超硬工具のパイオニア、株式会社タンガロイの歴史は、1929年、芝浦製作所が、超硬合金の開発に成功したことに始まります。超硬合金とは、ダイヤモンドに匹敵する硬度を持つ焼結合金のことで、その日本初の超硬合金は、「タンガロイ」と名付けられました。
へーーー、知らなかった。
っていうかこんなところで日本の製品に出会うとは・・・。
中身はこんな感じです。一度も使われた形跡なし。
こんなもの残しやがってー!とイライラしていた片付けでしたが、「東芝タンガロイ」のおかげで少し気持ちが和らぎました。