Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆「衛生面」での価値観の違い

夫婦でもカップルでも友達でも「価値観」ってすごく大切ですよね。

 

色んなものに対する価値観、代表的なものは「お金」だけれど、「時間」とか、それはもういろんな場面で出てくる「価値観」。

 

旦那と私、価値観は結構似ていると思います。

 

分かり合えない価値観もあります。「優先順位」、これを価値観と言うのはちょっと違うかもしれませんが、同じだけやることがあったとしたら大切なことから始める旦那と、早く終わることからはじめる私とでは、時間の使い方の価値観が違うともいえます。

 

あと「風邪」の価値観(笑)、これはもう価値観とは言いませんけど、寝込む風邪と寝込まない風邪のレベルが違いすぎる。

 

「太陽」に対する価値観も、これはドイツ人や冬の長い国の人とは分かり合えない価値観(笑)

 

そして、今まで共有することの無かった価値観も生活をしていたら新たに出てきます。

 

例えば食料品を大切にするという価値観、食べ物を捨てるのは良くないということはもちろん、賞味期限が過ぎたとき、それをどこまで許せるか?とか。これは経験だったり感覚だったりで変わってきますが笑って許せる範囲と、拒否反応の出るレベルは人によって違います。

 

そして今回、この新型コロナの影響で価値観が如実に出たのが「衛生面」ではないでしょうか。

 

手を洗うとかそういうベーシックレベルの話ではなくて、例えば買い物で買ってきたものに対する衛生的な感覚とか。同僚が「買ってきたものは全て消毒してから冷蔵庫に収納している」と話していました。私にしてみたら「えーーー!そこまでやるの!?」って思いましたが、これ、案外やっている人が多いと思います。

 

「裸で売られている野菜などは極力買わない(袋入りにする)」

「外から持ち込んだものは一定時間(24時間とか、48時間とか)家に入れない」

「家に帰ったら服を脱いでシャワーをしてから部屋に」

 

などなどレベルは色々ありますが各自の衛生面での許容範囲があると思います。

 

これ、かなり大きな価値観ですよね。これが夫婦や家族間で合わない場合、精神的に疲れてしまうのでは?と思うこともあります。

 

ここまで衛生的に気を使うような生活はもちろん今までありませんでした。なので私たち夫婦、家族にとってもはじめての状況。

 

で、どうだったかというと、私と旦那は同じ価値観でした(笑)

 

どちらかが神経質というわけでもなく、かといって適当すぎるということでもなく、お互いが嫌にならないレベル。こういうことやってる人がいるよ、といえば「それはやりすぎだろー」という感覚も似ている。緩和されたとはいえ人の多そうなところにはまだ近づきたくない、かと言ってずっと家にいる必要があるとも思わない、散歩や人の少ない公園は行こう、という感覚も同じ。

 

旦那との新婚旅行はベトナムでした。それまで一緒に旅行したのはヨーロッパとか日本とか、衛生的にも経済的にもドイツと同じような国。だから東南アジアのごったごたした感じとか、ええーーー!って思うようなこととかそういうことに直面したときにどういう風に反応するだろう?というのは気になりました。私の中で一致して欲しいなと思っていることでした。

 

新婚旅行というお花畑感はあれど、出くわす予期せぬトラブルや、ちょっと恐々だけど食べてみたいストリートフードに挑戦するかとか、そういう部分が一緒だったのが良かった。これ、もし「こんなの無理!」ってな人だったら、その先の2人の人生を考え直してたかも(笑)

 

ホテルとかもありますよね、どれぐらいのランクのホテルに泊まるか、お湯も出ないバックパッカー宿でも泊まるか、観光の便利さと価格のバランス感とか。

 

そう考えると、自分と「全く同じ」という相手はなかなかいないのかもしれません。「受け入れられるレベルか」というのが重要なのかな。あとは理解する、強要しないということも大切。そしてこれは育ってきた環境、親の価値観、そういったものが出てくるんだなと強く思いました。

 

価値観というのはなかなか変えることができないものです。だからこそそういう部分で「受け入れられるかどうか」は特に結婚とか重要な場面では慎重に冷静に見るべき部分かな、といまさらながら改めて思います。

 

そしてこれを書いている今、日ごろ腹立つことも多いけれど旦那とはかなり価値観が似ているんだということを再認識。

 

この先の人生で次はどんな価値観を試されるんだろう。