土曜日にCSDのパレードへ行ったことを書きましたが
そこでも書いた通り、このイベントやパレードはLGBTの社会運動としてスタートしたもの。フランクフルトでも30周年、その他世界中で長く続くイベントです。
このお祭りの存在は知っていたし、パレードも偶然ちょっと見たことがあった。ゲイたちが盛り上がってコンドームを巻き散らしているというイメージを持っていました。
偶然予定のなくなった日に行ってきたのですが、来年からも絶対行きたいな！と思うようなそんなイベントでした。
ジェンダーフリー
ダイバーシティ
男女平等
とかお堅い言葉は置いておいて、今日は盛り上がりましょうね！という感じです。あえて言うなら「軽い」イベント、でもそこにいる人たちはみんな心底幸せそうで、楽しそうで、見ているこっちが元気になるんです。
みんなそれぞれ、みんな違ってそれでいい、みたいな。
道を埋め尽くすパレードに参加する人々。
見てわかるようにほぼマスクをしている人はいません。たまーにいるかな、という程度。
でもマスクをしていてもしてなくてもそれはその人の自由なのです。してる人がおかしい、していない人がおかしいというそういう概念はありません（それはドイツの日常生活においても感じます）。
障がいを持つ方もパレードしていました。社会的弱者と呼ばれる人たちも、みんな一緒にパレード。
性別とか、年齢とか、容姿とか、宗教とか、肌の色、国籍・・・そういうことを全てリスペクトするというのかな、みんな違ってそれでいい、っていうのが伝わってきます。
でもきっと日頃、嫌な思いをしたり変な目で見られたりすることもあると思うんです。社会的にはLGBTというのは日本以上に受け入れられているしあくまでも「普通」な感じではあるのですが、それでもやっぱり例えば昔の考え方の年配の方とかはよく思ってない人もいると思うんです、そういう厳しい目線や意見を感じていることもあると思う。
そういうことも理由の一つかもしれませんが、本当にみんな優しいのです。子どもに優しいとかそういうことだけじゃなくて、みんなに優しい。これは日頃、ご近所さんや同僚とかでゲイの人も身近にいますが、みんなに言えることだと私は感じています。
パレードでもいろんな場面でそういう優しさを目にしたし感じたし、だからこそちゃんとするのよ！というのかな、例えばパレードのごみを拾っている人もいたし、危ないよ！って人員整理をする感じとかも人当たりがそもそも優しくて、そしてみんな楽しそう。
みんな日常は色々あると思うんです。でも今日は楽しみましょうね！という感じで、それは出動している警察官や警備の人たちも、みんな笑顔で楽しそうなんですよね、山車のトラックの運転手さんとかも、なんかみんな楽しそうなの。
幾度となくフランクフルトの市街には出ていますが、なんか街の雰囲気がいつもと違ったと言ったらいいのかな、それは旦那も感じていました。
見ているこっちが励まされて、元気づけられて、私も明日から頑張るよ！って思わせてくれるそんな感じです。
パレードではいろんなプラカードが掲げられていました。それが理解できるからこそまたいろんな面で楽しめるというか、こういうことを主張しているのか、みたいな。
とにかく、ほんと行ってよかったです。
娘も来年はレインボーの旗を持って行く！レインボーの服を着ていく！と盛り上がってました。最初から最後まで見て、さて帰ろうかと思ったら、町中をぐるっとしているパレードにまた出くわして、別の場所で2週目を見るという。でもなんかずっと見ていたい感じでした、飽きないんですよね。
2週目はカフェで見ていたのですが
カフェも外の席は勝手にお客さんじゃない人に座られたり、わちゃわちゃしてしまっていたのですが、お店のお兄さんも「別にいいよ、しかたないよね」って感じで優しくて、そういうのもまたいい雰囲気でした。
東京でも開催されてるようですね。
是非機会があれば、世界のどこかで多くの人に見ていただきたいなと思ったパレードでした。
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