Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆車種が覚えられなかったホテル勤務時代

先日の芸能ニュース 「石原軍団解散


今でも忘れられない20年前の出来事なのですが、当時某ホテルで働いていた時、とある大きなパーティがありまして、石原軍団がやってきたのです。

 

地下のパーティー会場までの吹き抜けを下って行くエスカレーターに「渡哲也、舘ひろし、神田正輝」の3名が立ち位置まで決めていたのか?というほどビシっと並び、絵のような光景を見たこと。あの光景はいまだに目に焼き付いています。

 

新卒で働いた片田舎のホテル。今でもあのホテルで働いた2年と少しの間に学んだことは人生で役立っていると言えます。就職活動が超氷河期(98年)だった当時、そこしか受からなかったんですけどね。何十社と受けた中で、内定をもらえたという縁もあってか、本当にいい職場でした。

 

 

 

 

片田舎のホテルではありましたが、立地柄ビジネス系の会議やパーティなどが多く、またクリスマスのディナーショーなどもあり、いわゆる各界の著名人を目にする機会も多かったです。

 

そんな貴重な経験をさせていただいた中で今でも忘れられない方がいます、京セラの創業者でもある稲盛和夫氏。

 

入社当時はホテル玄関のドアマン(ドアガールとでもいうのかな?)でした。当時、稲盛会長がたまにいらっしゃったのですが、その車のドアを開けるとまだ二十歳そこそこの若造だった私にも毎回必ず「ありがとう」ってお礼を言ってくださるのです。些細なことかもしれないのですが、本当に嬉しかったんです。

 

当時、運転免許が無くて、車の知識も全くなくて、ベンツと言われてもキャデラックといわれてもどの車のことやら・・・という状況でした。遠くから入ってくる車の種類を見てVIPの候補を絞り、近づいて来たら車番をみて「〇〇さんです!」と周りに声をかけて、スムーズなお出迎え、という流れをさらっとやってのける先輩方には全く歯が立たない。

 

それでも必死に覚えて覚えて、だけどそもそも車に興味などなく何を見ても同じに見えて・・・、最終的に私が生み出したのは「ドライバーの顔を覚える」ということ。VIP本人は後部座席に座っているので見えないし。

 

VIPが降車したあとの公用車は専用の駐車場で待機することが殆どで、そこに行くとドライバーさんがタバコを吸ったりして休憩されているのです。車が来るたびに駐車位置に誘導するまでが仕事だったので、そこでドライバーさん達と顔見知りになり覚えていくという方法でした。「ここに停めてくださーい!」と声を掛けたら「そんなスペース無理やでー」と言われたり、「どうやって停めんのーーー!?」とか、車の駐車に必要なスペースとかもわからなくて、見かねた周りのドライバーさんが誘導してくれたり。

 

会議やパーティがお開きになったときに、そこの駐車場にトランシーバーを持って待機し、玄関に出てくるVIPに合わせて車の発進を指示する係になることも多く、その時には喫煙所にいる各社のドライバーさんに「まもなくです!」と声をかけるので、顔を覚えてるというのはとっても役立ちました。

 

あの時は、あの会社しか内定がもらえず泣く泣く通い始めたという感じでしたが、今思い出しても色々と貴重な経験をさせてもらったいい職場でした。

 

当時はインターネットはあったけれどそこまで活用できるものでもなく、お客様からの質問難問に各所に電話をしたり資料を調べたりと大変。その中でまるで生きるインターネットのように、なんでも知っているコンシェルジュの先輩とか、プロを感じる方々に囲まれて仕事していたこと、今更ながらありがたい環境だったなと思います。

 

石原軍団解散のニュースから、ふと20年前のことを色々思い出しました。

 

 

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