外国に住む日本人の方にとって
「いつ日本に行けるのか」
ってすごく気になりますよね。もちろん、日本にいらっしゃる方は「こんな時に海外から帰ってくんなよ！」って思っている方も沢山いるでしょうけど・・・。
でも、今の日本の状況、これからの日本の状況など、海外に住んでいる人（住んでいる国にもよるかもしれないけれど）はおそらく色々と心配してると思います。コロナ感染自体の心配もだけど、これから日本がどうなっていくのか・・・。
ここらはあくまでも私の感覚ですが、
ドイツもまた感染者数が増えています。そしてその多くが夏休みにドイツ以外の国で感染し持ち込まれたといわれてもいます。そのニュースはよく聞くし、多分多くのドイツ人が知っている。だけど、日常の生活に響いていない、というか「ふーん、そうなんだ、やっぱりね」という感じ。もちろん「気を付けてください」とは言われているけれど、恐怖心をあおるような感じでもないし、変な情報番組もないのでそれ以上の情報があまり入ってこないというのもあります。
もちろん新生活様式はあります。買い物でマスクもいるし、学校もマスクがいる。いつもは誰でもいつでも行けた場所が予約制だったり、人数制限されていたり、そういうことはもちろんあるのですが、日常は進んでいるというか、感染者も増えているのですが、それでも比較的以前と同じレベルでの生活が進んでる。
夏休みにドイツ国内を旅行しましたが、新様式はあれど人も一杯いたし、いつもの風景でした。少なくとも「コロナだからやめておこう」というレベル感は下がってます。ロックダウンを経て、色んなルールが段階的に緩和されてきているので。
経済を回す、気を付けつつも生活を戻して行かないと！という意識みたいなのが、声高に言われている感じでもないけれど、みんながもうそうしているというか、まあ「やってらんねー」って人も多かったり、「怖いけど仕方ない」って人もいたりするのかも。大きなイベントとかお祭りとかそういうのは中止ですが、縮小してやっていたり、工夫して規則に則って何とか開催していることもあるようです。
日本の情報番組を見ると「マスク警察」「SD警察」とかそういう言葉が出て来たり、帰省していいだのダメだのと色々あったり、この間は「なぜマスクをするのですか？」という質問に対して「みんながしているから」っていう回答が1番多かったというのも見ました。同調圧力なんて言葉も出てきますが、周りからの目がコロナ以上に怖いという声もあったり。
ドイツの場合「ルールは守る」、以上。
全員とは言い切れないけれど、でもたいていの場合ルールを守らないといけない場所で守っていない人がいたら、直接注意する（注意を受けたほうも正しいことなので反論できない）という感じ。本人ではないほかの誰かに「あの人やってませんけど」的な忠告はない。例えば電車でマスクをしていない人がいたら車掌さんに「あの人マスクしてないです」というのではなく、本人に「決まりだからマスクしてください」って淡々と言う。喧嘩腰とかではなく。その代わり、ルールでなければ何も言わない。例えば「あの人、スーパー出た瞬間にマスク取ったけど！」とか。スーパーの中ではするようにって書いてあるから、1歩出たら外すのはOKだもんね、と誰もが理解。
日本は逆にルールが無いからみんなが秩序を守って自主的にやっていたり、お願いベースだから、「これは大丈夫」という自分の行動や考えを声にするのがちょっと難しい、周りがみんなやるならいいけど、自分だけは無理だわ、みたいな。熱中症でマスクは危険です、密じゃないところでは外していいですって言われてても、そんな状況にいるんだけど、でも外せない、人が見たら・・・とか。（実際外してるんでしょうか・・・？）
今、もし日本に帰れるとしたら、感染の危険があること、そういうことよりも私はこの「人の目」がすごく怖い。まず日本の「今のあたりまえ」を理解していないので、周りから見たらダメな行動をするかもしれない、マスクだって日本式に正しく使えているのか、どこで取っていいの？レストランとかどうするの？とかもう色々わからない、自分の国なのにアタフタしちゃいそう。
日本で2週間の隔離、出国前にPCR検査などは受け入れるとしても、問題は国内移動。今現在は、日本では空港からの移動は指定ホテルでの隔離かレンタカー、自家用車等での出迎えのみがOK。私の場合、大阪なのでフランクフルトからは羽田にしか飛んでいない。そうなると国内線、新幹線で移動できないから、羽田近辺の指定ホテルで2週間の隔離か、誰かに羽田まで迎えに来てもらう、もしくはレンタカーで大阪まで帰る、どれも非現実的。ルフトハンザがミュンヘンから関空に飛べば、それに乗れば関空までは行けるな、とか。
でも、これも色々聞くところによるとちゃんと追いかけられているわけではないらしい。よし、レンタカーで羽田から大阪まで帰るぞ！と決めたとして、じゃあ途中でお手洗いとか行っちゃいけないの？とか、言い出したらキリがないですよね。
これ、反対にドイツ到着の場合は「とりあえずドイツに着いたら、ちんたら寄り道せずに、さっさと帰りなさい」という感じで、国内線も電車も乗るなという制限はない。危険エリアだとPCR検査はマスト、危険エリアだけじゃなくても外国から来たらみんな72時間以内に検査、無料だから受けて！あっ、でも入国前48時間以内の検査証明持ってたら有効よ！という展開。
その検査センターも飛行機降りて、入国して、荷物取って、出迎えエリアを出て、そこから歩いていきますからね。72時間以内に受けなさいねーという感じ。
日本は到着したら、出発国でPCR検査を受けてようが受けてまいが入国審査とかそんなことの前にPCR検査。それも長時間待ち。GACKTが成田の状況をYoutubeにアップしていたけれど、着いてから外に出るまで6時間かかったとか。検査の待合エリアもディスタンスなんて無いと。
この差は何！？なんか空港で密になって何時間も待っているその場所が一番危険なような気がしてしまう。
ドイツではうちの娘（5歳）はマスクは不要です。買い物とかマスクがいる場所に連れていくことも少ないけれど、うちはそんな場合もつけていません、不要だから。乗ることはないけれどバスとか電車なら娘にもつけるかな。
WHOが5歳以下はマスクの着用必要なしと指針を出しました、そのもっと前に日本小児科学会が2歳未満はマスクをするほうが危険性が高いと呼びかけていますが、で、実際は日本ではどうなんでしょうか。やっぱり子供もみんなつけているのでしょうか。もうその辺の常識がよくわからなくて、日本に帰るのが不安。子供にマスクをしてなかったら通りがかりの人に怒られたとかいうニュースを見たり。
私の理解が確かであれば、私は日本パスポートを持ち、ドイツの滞在許可を持っています。なので、いろいろ隔離とか制限はあるけれど、日本にも行けるし、ドイツにも戻ってこれる。でも今、日本は滞在許可のある在留外国人の再入国を認めていないはず。10万人が足止めともいわれています。
万全を期すことは大切、とにかく感染源はつぶしていく、もちろんそうなんだけれど、これがずっとずっと続いたら、旅行のみならず、経済的な相手国としても日本が見放されていっちゃうんじゃないだろうか・・・とか、そこまで心配してしまいます。まあ、素人考えですけどね。でもそういう心配をしている人は私の周りにもたくさんいます。
私の勤める会社も、経費削減の観点から無給休暇の取得を促しています。1か月2か月無給で休むのは別に構わないし、日本にゆっくり帰りたい。娘がまだ小学校に行っていない今ぐらいしかできないことなんだけれど、ただもう少し入国に関しての扱いが緩和されないと難しいかなあ。それとももう隔離覚悟で行くかなあ・・・毎日悶々としています。
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