Living in Germany

ドイツ人と国際結婚。夫&娘とドイツ暮らしです。

 

 

 

 

☆猛暑の経験値が低いドイツ人、「熱中症」編

こちらドイツはすっかり肌寒くなってしまい、最高気温が20度を切るような日も出てきています。

 

さて、まだ夏の話ですが「氷」「タオルケット」と続いているシリーズ(笑)

 

 

www.livingingermany.me

 

 

www.livingingermany.me

 

 

猛暑に慣れていないドイツ人(主にうちの旦那)の話です。最後は「熱中症」編です。

 

暑い日は「こまめな水分補給」ぐらいはもちろん誰でもわかります。でも例えば、子供は大人よりも体温調節機能が発達していないこと、背が低いので、アスファルトの照り返しなど大人以上に暑さを感じている事、とにかく大人以上に注意しておかないといけないことなどその辺の知識があまりないというか、日陰は涼しいけれど「太陽万歳」な国なので、危険なほど暑い日でも結局「暑い暑い」と言いながらも太陽の下にいる旦那。

 

あと、暑いからと言って半そでやタンクトップが涼しいわけではない、ということも。ドイツの建設現場とか、暑い日の散歩道とか、よく「上半身真っ裸」の人を見ます。暑いからだと思うのですが、あれって、余計に暑いだけ。太陽が直接肌に刺すと暑い。本当に強くて肌を刺すような太陽の日は、薄手でもいいから長袖を着たほうが涼しいことも。ラッシュガード的な物、プールでもほっとんど見たことがありません。

 

 

 

 

そして、これはおそらくうちの旦那だけだと思います、本当に心臓が止まるかと思う出来事がありました。

 

それは、娘を真夏の車の中に放置したこと。

 

これにはもう本当にびっくりです。当時娘はまだ2歳、とにかくものすごい暑い日でした。旦那と娘が車で出かけて戻ってきて、予定ではその10分後ぐらいに次はみんなで出かける予定でした。時刻は15時とかの一番暑い時間。

 

私は出かける前、最後の準備をしていて、1階に旦那が帰ってきた気配があったので特に気にせずそのまま準備をしていたのですが、「あれ?娘は?」と思って聞いてみたら、「車で寝てたからそのまま寝かせてる」と。は?この暑い最中、寝かせてる?とびっくりして聞いたら、

 

それまで車のクーラーが付いていたから涼しい

車は家の玄関前のあえて日陰に停めている

どうせ10分程度で出るよね?

起こしたら泣いて機嫌が悪くなるから余計に面倒

 

という主張。それが危ないことだなんて微塵も思っていませんでした。

 

私はもう心臓がどきどきして急いで車に行ったら、後部座席で娘は真っ赤な顔をして寝ていました。もちろん窓も締め切ったまま。ドイツでは窓を開けると暑いという(まあ家とかは確かに窓は閉めたほうが涼しい)常識があり、クーラーで冷えていたからということで窓は開けず、そしてその日、娘はお気に入りのプリンセスの服を着ていたのですがスカートの部分はサテンの全く汗を通さない服。

 

もう本当にびっくりして娘を車から出してとにかく涼しい場所に連れて行き、身体にべっとりとまとわりついたプリンセスの服を脱がし、起こしたら泣きながらも起きたのでとりあえず大丈夫ではあったのですが、私は本当にこの時、旦那に娘が殺されかけたと思いました。

 

 

 

娘が乗っていることを忘れた訳でもなく、微塵も罪悪感も疑問もなく、なんなら「正しい」という思いであえて娘を車に置いた旦那。それが何より怖かった。その後、私が散々話したけれど今となってはあれがどこまで通じていたのか、だって「正しいことをしたのになぜ?」ってな状況ですから、無知というのは怖いなと改めて感じました。

 

あの時真っ赤な顔をして寝ていた娘、あの姿は今でもはっきり覚えています。

 

もしこの記事を読んでいて小さな子供のいる方、恐らく普通はほとんどの人が当たり前の知識として持っているとは思うのですが、万が一にもうちの旦那のように「正しい」と思い込んでいる人がいるかもしれません、必要ないかもしれませんが一言、「一応、わかってると思うけれど言っておく」ということで伝えておいてください!