ドイツで子供の筆箱というと、Maeppchenっていう名前で呼ばれていて、小学校入学時にはこういうのを用意するらしい。
お弁当箱みたいなサイズでチャックをぐるっと開けると、中に文房具が入っているもの。ランドセルを買うとセットになっていることも多いらしい。
これ、娘のあこがれ。幼稚園では小学校入学前の年長さんが、週に1度「準備クラス」みたいなのがあって、その子たちが持っているもの。
娘は相変わらず来年入学できるのかの知らせもなく、いったいどうなってるのかよくわかりませんが、園長先生に「来年入学を希望しています」って話したからなのか、幼稚園での準備クラスに娘も入れてもらうことができました。(これで小学校無理とかだったら娘は落ち込むだろうな・・・)
ついては用意するグッズのお知らせがあり、今月中に幼稚園に持ってきてくださいとのこと。もちろんこのMaeppchenと呼ばれる筆箱もそのリストに。
Maeppchenは単に「入れ物」のことであって、加えて、中身は
・のり
・はさみ
・色鉛筆
・鉛筆
・消しゴム
・鉛筆削り
という指定がありました。
幼稚園で週に1回しかないし、家にある筆箱でよくない?っていうかジップロックに入れていってもいいよね、と思うものの娘としてはMaeppchenが楽しみで仕方ないらしい。
とりあえずその辺のお店を見に行ったのですが、一番売れるであろう入学前のシーズンも少し過ぎてしまい、売れ残りばかり。そしてその大きさに圧倒される。チャックが3段ぐらいついていて、もうお弁当箱みたい!なんて小さなサイズではなく、分厚い辞書、みたいなそんなレベルのものも売っている。
先輩ママに聞いたら「ほんと巾着袋でいいよね」とかMaeppchenの特徴の一つである、ゴムに色鉛筆を1本ずつ通すようになっているあれが「結局面倒でぐちゃぐちゃになる」とか、「ランドセル買うときについてくるしね」とかリアルな声をもらい、娘に「家にある筆箱は?」「可愛い袋か箱を買ってあげるよ」と、とりあえず私としてはすべてのグッズを投げ入れられるような、使いやすさを重視して提案してみましたが娘は「いやだ」と。まあ、そりゃそうだよね・・・。
そう言うなら買ってあげよう!と思ってお店に行ってもデカすぎたり、高すぎたり。そして中身が入っているものが多くて、でも鉛筆も消しゴムも家にあるし、それを使えばいいのになぁ、と。
結局Amazonで安いのを見つけてオーダーしました。お値段一桁台のやっすいの。それでも娘はいつ届くのか、何回寝たら届くのかと毎日ワクワクして待っており、本当に楽しみにしているので、やはり買ってあげてよかったかなと思いましたけどね。
で、届いたのがこちら。大好きなユニコーン。他の色はなぜか高くて、娘には「品切れだって」と嘘をつき(ごめんよー)、この色になりました。
安物デス!っていう、石油っぽい臭いをぷんぷんさせるこの筆箱。まあ幼稚園に置きっぱなしだし、週に1回しか使わないし、これでOK。
指定されたものを入れました。右側の差し込むところは色鉛筆の色の数だけの穴がなかったので、めくったここに。この入れ方は私は大好き。だって好きな色がサクッと取れるし片づけられるし。
中身は空っぽのMaeppchenだったので、家にある文房具を入れられたのでよかったよかった。指示はされていないけれど一応全部名前を書いて、先日嬉しそうに幼稚園に持って行っていました。
来年の小学校入学の時には(入学出来たら・・・だけど)、もうちょっとちゃんとしたのを買ってあげよう!(というかランドセルについてくるかな?)
今、娘は「ピアスを開けたい」って言ってます。結構多いんですよね、あけてる子、こんな小さくても。赤ちゃんの時に開けてしまう子もいるし、後から開ける子もいるし。まだ一人で取り外し、管理できないうちはNOですが。びっくりするほど大量の穴をあけたり、鼻とか唇とかそういうピアスは大きくなってもやめてほしいですが、でも耳のピアスの1つや2つは、ある程度成長したら認めてあげようとは思ってますけどね。
そんな娘の幼稚園の担任の先生は舌にピアスです。大好きだった先生が辞めてしまって、サブ的な存在だったその先生と話すことが増えてわかったんですけど。そういや前に来ていた研修生は歯茎にピアスでしたが。
日本だったらもう卒倒しそうな状況かもしれませんね、でも別に親が何か訴えるでもなく、そういうものって感じです。娘は舌にピアスのその先生のことが大好きなので、それでいい。子供が好きだって思える先生なのが1番。毎日家で「先生大好き」ってお手紙書いて翌日に持っていくってのを繰り返してます。
先生の身なりが常にお手本でないといけないという考えは、あまりないというか、個人個人を尊重している感じがします。あなたが良いならそれで良いという感じで、先生が舌にピアスをしていることも別に何の影響もないといえばない、タトゥーの先生ももちろんいます。たとえ先生がお手本のような身なりをしていたとしても、一歩外に出ればいろんな人がいるわけで。
身なりもだし、LGBT、宗教なども、そういういろんな人を当たり前のように見て育っていく娘を見ていると、よく「ダイバーシティ」なんて言いますけど、そういうダイバーシティをいちいち意識しなんてしない人間が育っていくのかなと感じます。
Maeppchenの話から反れましたけど、楽しそうに幼稚園に通っているのはありがたい限り。準備クラスも頑張っておくれ~!
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