毎年春と冬に訪問しているリナーテおばさん&おじさん(リナーテの息子) 。
今年の春はコロナで行けなかったのですが、夏も終わった今、ようやく会いに行くことができました。
おじさんの提案でSpeyerにある、技術博物館、「Technik Museum Speyer」に行くことになりました。
ここは社団法人(ドイツ語でいうところのe.V.)なのですが、おじさんがそのメンバーなので、おじさんプラス1人は無料、さらに同行者は割引&駐車場無料、といういろんな特典がついていて、色々とお得に行くことができました。
Sinsheimというところにも同じような技術博物館があり、真横にアウトバーンがあるので、そこを通るたび「いつか行ってみたい!」と何度思ったことか。このSinsheimとSpeyerは兄弟的な博物館だそうで、Sinsheimが手狭になったのでSpeyerに拡大されたようです。「乗り物ファンの究極な趣味として設立された」と言われているようで、個人で所有しているものを寄贈したというのが始まりとのこと。ヨーロッパ最大の私立博物館なんだそうです。車が趣味のおじさんですが、こういう人たちが集まって協力して存続してるんだろうな。
隣の広場はクラッシックカーが集まる名所で、車を見せびらかす集まりが頻繁に開かれているようで、おじさんもそこの常連だとか。
リナーテおばさんは85歳になり、足腰はまだしっかりしていますがそれでも同じようには楽しめないので「私はここで座ってるわ~」と休憩しつつ、途中からは娘もおばさんチームになり、私たち夫婦とおじさんで見学という2チームに分かれました。
子供が楽しい遊具などもあり飽きませんが、飛行機の中に入ったりするのはちょっと怖かったようです。(5歳)
目玉はやはりルフトハンザのジャンボ機、B747!
どうやって運んだの?どうやってこんな上の台に載せたの?とかそういうことが気になる気になる。
階段で機内まで行けます。主翼は展望台になっています。最後はおなかの部分から地上まで滑り台で降りてくることも可能です。滑り降りるには備え付けの毛布を上にもっていかないといけないので、一応持って行ったんです、でも怖くて滑れず(笑)
機内ももちろん入れます!
ただ、このB747は旋回しているような感じで斜めになっているため、一歩立ち入った瞬間から平衡感覚がおかしくなるようなふらふらした感じになります。それが怖かったのか娘が「怖い、降りる!」と連呼。結局あまり見れませんでした・・・。
貨物の部分にも降りることができるんです(プールの手すりみたいなのがついてますよね↓、これで降ります)
もっと見たかったけれど娘も泣き出してしまい泣く泣く終了。アッパーデッキやコックピットも見れるのですが、コロナの為閉鎖。いくつか小さな飛行機などは立ち入り禁止でした。ちょっと残念。
↑こっちは立ち入り禁止でした。
それ以外は人が密にならないように、常に信号がついていてこれに従って入ったり出たりします。
目玉は飛行機ではあるものの、ここには世の中の乗り物がすべてある!という感じです。旦那がテンション上がったのは「鉄道」。機関車なども置いてあります。しかもコインを入れると車輪が動いたりします。ジオラマもありました。
小さな飛行機、ヘリコプター、車、バイク、船などなどいろいろ。倉庫のような場所に所狭しと並べられていて、本当に誰かの壮大な趣味に付き合っているようなそんな気分になってきます。
メリーゴーランドも!
潜水艦も楽しかったです。
ほとんどのものが現役を引退してからここにやってきたもの。なので作り物ではありません。それが余計にリアル!
そして何より私が1番楽しかったのが、スペースシャトル!実際には「ブラン」という名前のソ連のものだそうです。ソビエト崩壊で予算がなくなって飛べなくなったとか。
実際には飛んでいない機体ですが現存する最も完成度の高いものだとか。
表面はうろこのようになっています。
ここの展示が本当に楽しかった。
もちろんスペースシャトルの中も見れますよ!
宇宙食などの展示もあったり、アポロの歴史なども詳細に書かれていました。本物の月の石も!
宇宙飛行士の方が任務を終えて地上に帰ってくるあの丸いカプセルのような機体もソユーズから帰還したドイツ人宇宙飛行士が実際に乗って帰ってきたものが展示されていました。マネキンが座っているのでどんな感じで中に入っているのかもわかります。
宇宙ではどうやって寝てるの?とかそういうシンプルなことも説明されていたり、これ全部見ていたら時間が足りない!若田さんのサインもありました!展示物が本当に充実しています。
いやはや、誰かの究極の趣味に付き合ってきたようなそんな気分。テーマパークと言えばそうなんですけど、そこまでキラキラしてなくて、ただただ乗り物が置かれていて、変な装飾もなければ、そもそもスタッフすらいなくて、勝手に見ていってね!ってな感じなんですよ。そのシンプル感が余計に誰かの趣味を見させてもらっているようなそんな気分になるのです。
広大なので1日中楽しめますし、逆に興味がなかったら面白くないかも(笑)
リナーテおばさんと娘は二人でポテトを食べたりと楽しかったようです。小雨がパラパラ降る日で、雨宿りは飛行機の下。カフェもレストランもありますし、お弁当とか持参してもいい感じ。
Speyerは世界遺産にもなっている大聖堂が有名。
そしてこの博物館はその大聖堂から歩いてすぐ。っていうか大聖堂からルフトハンザの機体が見えてるー!2年前にもSpeyerに行って大聖堂も見たのにその時は気づかなかった飛行機!こんなに近かったんだー、とびっくり。
場所的にもアクセスも、そんなに便利な町ではないですがハイデルベルクとかマンハイムあたりからさらに電車に乗って・・・という感じですね。車ならフランクフルトから1時間そこそこ、そこまで遠い場所ではありません。乗り物好きな人にはぜひ行ってほしい!Sinsheimのほうにはコンコルドが展示されているので、そっちもいつか行ってみたい!
日本に住む大親友の家族がいつか遊びに来てくれたら、飛行機オタクの旦那さんをここに連れて来たい。絶対喜ぶはず!
補足情報ですが、この博物館の目の前に子供が遊べる遊具のある公園があるんですが、ここに!!!!なんと!!!ロッホミューレにあるものと同じ遊具がいくつかあるのです。1回1ユーロで乗れます!あの1人乗りの急流すべりとかも!
結局、娘はそこが1番楽しかったっていうオチ(笑)
ここは本当におススメです!1か所でこんなにたくさんの乗り物に触れ合えるなんてそうそうない場所でしょうね。
オフィシャル動画がありました、よろしければ。
Youtubeにはスペースシャトルや潜水艦とかどうやって運ばれてきたかの動画がたくさんあります!見てて飽きない。
ちなみに義父は、当時スペースシャトルの輸送を見に行ったんだとか。この動画を見ているとみんながすごく楽しみにしているという感じが伝わってきます。
B747の輸送なんて普通に考えたら無理っしょ・・・というよな大きなものなのにそれを成し遂げるドイツ人の根性みたいなのを感じます。
ロシアから来た飛行機(アントノフ)なんて、博物館隣の小さな空港(旧駐屯地)に3回も着陸をやり直してようやくやってきたとか。もう意地ですね。
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