入学式の前のミサで誰もいなくて焦った話は書きましたが
さて、メインイベントの入学式です。
コロナ対応で2回に別れての開催でした。
1家族につき入学生徒+3名までOK。本当なら私の母に日本から来てもらいたかったのですが、コロナで叶わず。代わりにドイツに来て1番最初に仲良くなった友人に来てもらいました。私たちの結婚式もオーガナイズしてくれて、もう今や彼女の親族の集まりでさえ血縁関係のない唯一の他人として参加するほどのお付き合い。
入学生徒本人と同行者は3Gルールが適用されます。
ドイツで少し前に始まった3Gルール。今は2Gなども出てきてますが、
ワクチン接種済み
陰性証明
コロナ回復済み
という3つのどれかを証明する必要があります。これについてはまた機会があれば触れたいと思います。
その提出が必要です。子どもはその為、陰性証明が必要。24時間以内とのことだったので前日にテストセンターに行ってきました。大人はワクチン証明で入場。
で、学校に行くとそれをチェックする列が出来ていたのですが、その前にテストコーナーありましたからね。つまりコロナのテストを忘れてきている人がいるって事?で、普通にいるし・・・。セルフチェックを第3者が立ち会う感じのテストコーナー。
Tシャツにタトゥーが両腕に入って、イカついけれど明るくて優しい男性が私たちの書類をチェックし(この人誰?先生?と疑問でしたが、のちに学校の先生と判明)、次は入場証の提出。これは事前に配られていて4名分の名前や連絡先を書いたものを学校側に提出しなければなりません。私は友達の分も含めて記入して持って行ったら先生に「おー、記入までしてくれてるんだね!ありがとう!」と喜ばれ・・・、普通書いていくっしょ・・・、あ、みんな書いてないのか・・・そもそも持ってきてない人もいるし。
体育館に入ると座席は自由。クラスごとに別れるでも、生徒たちがまとまって座るでもなく、世帯ごとの4席が一緒になった椅子の列がただただ並んでいる感じです。
そして、もうこれは予想通りではありましたが、服装はいたって自由。スーツはやりすぎというのはわかっていたので、うちの旦那はスーツにノーネクタイ。でもそんな父親、ほぼいなかった・・・。カジュアルなパンツにジャケットを着た人が2~3割ぐらいいたかな、いなかったかな…という感じで、あとはTシャツだのポロシャツだのジーンズだの、もう普段着のレベルです。ネクタイに至っては皆無でした。
子どもたちも自由。普段着の子もいればプリンセスみたいな服を着てる子もいるし、これも想像通りでしたので、驚きはせず。
ドイツ人というか、こっちの人たちってレストランとかオペラとか行く時には、そんなの持ってたの?ってぐらい着飾るのに、入学式は普通です。そういう物なのかな。時代なのかな。
なので先生もみんな普段着(笑)、女性の校長先生が唯一スーツを着てたぐらい。
そういや、幼稚園から仲良しのお友達のママは隣町の学校の校長です。「学校も今日入学式じゃないの?大丈夫だったの?」と聞いたら「休暇取ってるわよ!」って。そうだよね、そりゃそうだ、自分の子供の入学式だもの。でも学校の入学式に校長不在とかいいの?って日本人的には思うけれど、ドイツではいたって普通なんだと思います。なんなら私の「校長不在で大丈夫なの?」っていう質問すら愚問なのかも。
無理して休みを取った感じでもなく、「だって娘の入学式だもの、休んで当然でしょ?」って空気でした。それでいい、これでいい、っていうかそうあるべきだよなと改めて思わされました。
式ですが、校長のあいさつといっても挨拶と言うよりは連絡事項って感じ。「今日から電話番号変わりましたんで、xx-xxxxですので」とか。みんなスマホ取り出してその場で入力、みたいな。口頭伝達かよ・・・。
「水曜日は写真撮影ですので、Schultueteをもう一度持ってきてくださいね!」とのこと。入学式は火曜日です、一人のパパが手を挙げて「それって明日の水曜日のことですか?」と質問が出るような、入学式で質問かーい!みたいなね。そもそもマイクのスピーカーの音が曇る感じでよく聞こえなくて、だから質問してくれてありがとう!みたいな。
あとは4年生がダンスをするので一緒に踊ってねーということで、踊り始めましたが自由参加なので踊ってるのは半分以下・・・。娘はノリノリで踊ってました。なんともグダグダしています。そもそも全体的にガヤガヤしてるし、シーンとしている空間ではない。
そして担任の先生が名前を呼ぶので呼ばれたら前に来てねー、と。1人ずつ呼ばれましたが、マイクが聞こえなさすぎて、え?誰?誰の事?とかなってました。途中からは「地声で行きます」と先生が叫ぶ(笑)
私たちの後ろに座っていた女の子が呼ばれたのですが、嫌だ嫌だと泣いてしまって前に行けず、かと言ってそれを他の先生がサポートして迎えに行くでもなく淡々と次の名前が呼ばれ、最後に担任の先生が迎えに来て、コアラのぬいぐるみ(クラスごとに決まった動物がいるらしい)を持たせて何とか前に。色々とドライだ。
そして呼ばれた子供たちはそのまま先生に連れられて教室に。保護者はそこで解散。少ししたら子供たちが出てきますんで、中庭で待っててくださいとのこと。通常であればその時に中庭に在校生とか他の保護者がケーキとかコーヒーとかを用意するそうなのですが、コロナで不可。なのでただ立って、色んな人と立ち話して待つしかない。
そして20分程度で子供たちが戻って来て、そのまま解散。
明日学校何時から?どこに?とかもうよくわからない。担任の先生がいたので、話に行き、「明日は何時からですか?」と聞くと8時半からだと。
あれ?学校って7時45分からじゃなかった?と訳が分からなくなるも「ランドセルに資料入ってますんで、見てくださいね」とのこと。担任の先生はクマさんみたいな優しそうな男の先生で、娘も優しい先生なんだと言ってました。
予想通りあっけなく終了です。これはコロナは関係なくこういう物だと思われます。もしかしたらもうちょっと在校生の出し物とかがあったのかもしれませんが、多かれ少なかれこんな感じかな。
そしてランドセルに入っていた資料、っていうか単なる1枚の紙をみたら、時間割がのっていて
え?小学校なのに始まる時間が日によって違うの???まるで大学みたいやん・・・・。ってな状態ですよ。
娘は学童を申し込んでいるのですが、それが7時半から16時半と言う契約で、なんで朝7時45分から学校なのに学童が7時半からあるの?たった15分のため?と思ってたのですがここで理解。そういうことなのかーと。1限目のない日は学童で過ごすのかーと。
そんなことすらその時点で気づきますからね。
ちなみにドイツの多くの学校はお昼で終わります。お昼ご飯は家です。うちは学童に行くのでお昼は学校で食べますが、時間割というか勉強は毎日午前中のみ。夏休みとか秋休みとか長い休みも沢山あるし、これでいいのか?と思うけれど、そうやってドイツと言う国は成り立っているんだと思うと、なんとかなるのかな、って思ってしまいますが。
つまり、入学式翌日は8時半から。おーっと、私も旦那も仕事だよ!ということで7時半からの学童に連れて行きました。学童は学校の敷地内にあります。
っていうか、学童申し込んだよ、受け入れのコンファームも出たよ、でもその日初めて学童に行けばいいの?事前に訪問したりしないの?ん???という疑問だらけ。一応入り口はあそこかなあーというのはなんとなくわかるけれど・・・。
そして当日7時半に娘を連れて行きました。親はどこまで入っていいの?ってな疑問だらけ。迎えに来るときは?どうしたらいいの?もう色々わかんなーい。ってか説明ないし。偶然友達に会えたので、そこのパパが長女が通っていて知ってるから色々教えてくれました。
入り口に学童の先生が何人かいて、「娘の〇〇です、クラスは。。。」と伝えて「はいじゃあ行きましょうねー」というか、たまたま一緒になった友達のお姉ちゃんが荷物の置き場とか全て説明してくれました。自己紹介とか説明とかも特になく、あっという間に引き渡し。
例えば、学童をお休みする時は伝えたらいいの?他のママが迎えに行く時とかはどうしたらいいの?朝の学童は行かないときは伝えたらいいの?もう疑問が湧きまくってよくわからない。まあ今後そういうことがあったら聞いていくしかないかな。
ちなみに小学校も、学校内だけは面倒見てます的な感じで、一人で登校しても親が連れてきてもなんでもよし。最初の2週間は付いていくけど後は付いて行かないよって言う人も多い。うちはどうしよう、ちょっと不安なんだけど・・・。娘は一人で行きたい!とは言ってますけど当面は付き添います。
なので迎えも、学校が終わればそれで解散なので迎えに来たい親は出口で待ったら?ってな感じです。なんだこの自由さ・・・。でもそれだって友達のママに聞いてわかったこと。
入学前に揃えた色んなものは「今日から持ってきていいですよ」と書かれています。いつまでに持って行くの?というのはわからず。
しかも持って行ってわかったことなのですが、先輩ママがお道具箱みたいな箱に入れていて、箱に入っていないとバラバラになるから、あったほうがいいよ、って。えー、言ってよー、知らんかったわー、ってな感じです。そのママが「靴の箱がちょうどいいよー、ある?」とのこと。ホント、自由だー!
登校初日は学童に連れて行き何とか引き渡し、2日目は学童が無いので学校に直接行きます。どこから入るの?(コロナだから色々入り口が違ってそう)、って感じです。
友だちのママもわからないらしく、「じゃあ校門前で会って一緒に探そう!」と言う展開に。朝、校門前にいたら他の知り合いのパパとかもきて「どこ?、こっち?よくわかんないからちょっと見て来るよ、息子見ておいてくれる?」と乗ってきた自転車で見に行ってくれたり、もうぐっちゃぐちゃ。
どうやら学年によって入り口が違うらしく、結局最終的にはわかりましたけど、運動場の門から入って、中に先生がいるので先生のところに集まるらしい。そんなことも知らんかった。
で、迎えは?同じ場所?コロナで導線が一方通行のことが多いから、迎えも違う場所かもよ?と思ったのでその辺のママ達と「先生に聞いてみよう!」と話してたのに、先生が遠すぎて声がかけられず・・・。「たぶんここじゃない?ちょっと早く来て待つしかないね」とのことで解散。自由だー、みんな「なんとかなるねー」ってなノリ。
いやー、もうわっちゃわちゃしてます。でも何とかなるんです。1週間もたてば慣れるでしょう。
今回一緒に入学した幼稚園で仲良くしていたママ達が本当にやさしくて、みんな上の子がいたり(すでにもう小学校を卒業してる大きな子もいたり)、「何でも聞いて」って言ってくれるし、一人は隣町の校長ですからね、もうめちゃくちゃ頼りになります。しかもママだけでなくそこの旦那さん達も優しくて、色々教えてくれるのです。もうこれにはホント感謝しかない。その子たちは実際には娘の1歳上で、でもその子たちがいたからこそ1年早く娘を学校に行かせたぐらい。娘も仲良しのお友達がいるから嬉しいだろうし、何より私がこのママ達が一緒だったら安心!というのもありました。
初日から一応お弁当(スナックタイムの軽食)を持たせましたが、これも「持ってきてください」なんてことは一言も言われていません。一応水筒も持たせた。
娘曰く、全員持ってきてた!とのこと。これはもうドイツの常識ということなのか!?いつ、何時に食べてるの?とか疑問もあるけれど、なんとかなってるからね、もうそれでいい。
「先生が、体育館が暑いから体操服は(←各自用意)半袖と半ズボンでって言ってたよ」とのこと。それも1年生でさえも登校1日目の子供に伝えます。連絡帳的なものはありません。それでもきっと、いや絶対長袖や長ズボンの子がいるはず。みんな伝えてるとは思えない。だけど、それはそれでお咎めもないし、「暑かったら次からは半そで持っておいでね」ってな感じで終わることも目に見えてます
個人を尊重してるともいえる、子どもであれ一人の人間。だから学校に来た以上、親ではなく子どもがしっかりすべきなんでしょうね。でも結局のところ何でも良かったりする適当さもまた隣り合わせ。
ドイツで子どもたちと接すると幼くてもすごくしっかりしていたり、大人と物おじせず話したり、感心することがあるのですが(道とかも丁寧に教えてくれたりする)、こういうことの積み重ねが、一人一人の個人力みたいなのを高めていくのでしょうか。
これがいいとは思えないし、一方で日本の「みんな同じ」がよいかどうかも何とも言えません。
インスタに小学校のこういった話を書いたら、日本との違いに驚いた!とか興味あります!とかたくさん声を頂いたので、初めて子供を小学校に入れた外国人の私がびっくりする視点などもこれから書いていきたいと思います。
とりあえず娘も私も、早寝早起きの新しい生活リズムに慣れないと。
え?旦那?相変わらずマイペースで自分の時間で生活中。幼稚園みたいに適当な時間に連れて行けませんよ!ってな感じです。来週から、出社の時は送ってもらう予定ですけど、電車がストライキだから出社しないかもってさ。自由だねー。
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