我が家の目の前でのドラッグ大騒動。
終わったかな、と思っていたら警察から電話がありました。日時を約束されて、私と旦那と2人で警察所に来てほしいとのこと。何があるの・・・？？
10日ほど先のアポイントでした。
そしてその日が来て行ってきましたよ。何か聞かれるのか？なんなんだろう・・・とわからぬまま警察へ。
刑事さんが2人出てきて、私と旦那がそれぞれ別の部屋に連れていかれました。私を担当してくれたのは30代ぐらいの刑事さん。優しいけどめっちゃムキムキな人でした。
要するに私があの日見た事、警察が来るまでに見たことを教えてほしいという趣旨らしい。
これがマジでキツかったんです・・・。
身分証明書をチェックされて、日本人と言うことが分かったのでまずは何より「日本は民主主義ですね？」という確認。そこから入るのかー！。
これから話すことは嘘はないことを約束してください、みたいなお決まりの文章をざらーっと話され、「通訳は必要ですか？」と聞かれたので、「ややこしい単語がわからないことがあります、間接的な表現をされるとわからないので、直球表現でお願いします」と伝えそのまま始めることになりました。あの時「通訳が必要です！」と答えたら、また別の日とかになってたんだろうか、その場で突然日本語の通訳が出てきたりするの？？
名前や生年月日など一通り声に出して確認があり、「まずは自己紹介をしてください」と言われました。自己紹介？？何か聞き間違えました？？？と思いましたが、やっぱり自己紹介。今さんざん私の事を聞いて来たのに、私からまた話すの？
誕生日、ドイツに来た年、職業、結婚していること、娘がいること・・・などを伝えました。それでいいらしい。
そこからあの日見たことを根掘り葉掘り、まずは報告して、それを刑事さんは全てPCに打ち込み、「ちょっとまってね」と何度も話すのを止められて、とにかくすべて打ち込まないといけないらしい。
「何で怪しいと思った？」とか「警察が来るまでずっと見てた？それとも目を離した時間もあった？」とかそういう細かい確認も。
あとは犯人たちの人物描写も難しかった。写真あるやん！って言いたかったけれど、全て聞かれた、髪の色や肌の色とか。そういう表現ってホント難しい。
とにかく細かい話をずーっとして、聞かれて、入力されて・・・が続きます。
私の集中力が持たない・・・・、めちゃくちゃしんどい。そして言葉も難しい。刑事さん、優しいんだけど外国人慣れしていないというか、言葉の理解が難しい相手に対して、表現方法を変えてみるとかそういうのがあまりお上手ではなく・・・、ゆっくり話せば理解すると思っているけれど、そうじゃないのよねーという感じでした。
実に1時間以上、ずーっと話を聞かれ、そしてなんと最後に刑事さんが入力したすべての文章を私が読んで、間違いないというサインをしなければならない。
その文章がなんと！！
私が話した言葉が一言一句そのまま打たれているのです。私のつたないドイツ語が、間違った文法が、おかしな時制も、えーっと、〇〇みたいなーとかうまく表現できない時に、別の表現を使ったことなども、もうすべてが私の話したまんま！これは刑事さん、疲れただろうに・・・。間違ったドイツ語をそのまま入力するってめっちゃ大変じゃん！
私はその文章を読み、自分の話したドイツ語がどれだけ下手くそなのかを文章で理解し、刑事さんに「ほんと、すみません・・・」と謝りました。もちろん「全然問題ないよー」と言ってくれましたが・・・。
細かいことは教えてくれなかったけれど、見つかったのは大麻だったようです。その量がかなりの量だったこと、私たちが通報したあの日からものすごく忙しいんだ！と。でもとにかく感謝されて、協力してくれてありがとう！と。
とりあえず私は1時間半ほどで解放され、でも旦那はなんと2時間以上。これって話せば話すほど余計に大変なことになるし。
私はもうエネルギーを使い果たし、疲れ果てすぎて、ぼーっとする感じだったのですが、旦那は「え？そんなに大変だった？」と。そりゃそうだよね、母国語でべらべら話すだけなら疲れないよね、って感じです。
お水の1杯も出てきませんでしたわ。喉もからっから。つーかーれーたー。
でも、貴重な体験でした（笑）。こんなこと滅多にないですからね。
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