先日、日本に行く知人を見送りにフランクフルト空港に行きました。
出発フロアで車で来る知人を待っていました。荷物が多いので先にカートを用意しておこうかな、と思って見渡すとカートが1台も無いのです。
フランクフルト空港はこのカートの利用には1€が必要で機械で清算してから使えるのですが端から端まで見渡しましたがカート置き場には1台もありません。ちなみにデポジットではありません（空港のカートが有料ってなんやねん！って思いますけどね）、有料で使うのです。
ふと周りを見るとカートを10台ぐらい独り占めしている男たちが数名。タクシーから降りてきたり、自家用車で来て荷物を降ろしている人たちに「カートはいるか？」と販売しています。3€とか言っているのが聞こえてきました。
そう、違法で商売をしているのです。
だから彼らが全部買い占めて（多分買い占めてなくて使い終わったのを集めていると思います）、違法な金額で販売しているのです。
通常はターミナルの建物の中にもカートがあるので見に行ったら機械が壊れていて使えず。
そんな違法販売をする男たちの近くでタバコを吸っていた空港職員らしきお兄さんに「端から端まで全然カートが無いんだけど、奴らから買うしかないの？」って愚痴ってみたら「ダメだよー奴らは！法外な値段をふっかけてくるし、たとえ機械で支払うのと同じ価格でも絶対だめだ！」と「インフォメーションに行って話してきたらどう？」と言われたのでターミナルの中にあるインフォメーションに言いに行きました。
が、その現状を解決するというよりは、インフォメーション近くのところにあるカート置き場にあと数台残っていたので「そこで借りて外に持って行ったら？」と助言されました。
まあさ、私の「カートが必要！」という状況はそこで解決されたけど、違うだろ！とは思いましたけど。
そこで言われた場所からカートを引き取ってまた外の男たちがうろうろしているところに戻ろうと歩いていたら、さっき話した空港のスタッフとすれ違い「どうだった？インフォメーションの人、解決してくれるって？」と聞いて来たのですが、「結局カートを別のところで借りるように言われただけで対応って感じではなかったよ・・・」と伝えたら、一緒にため息をついてくれました。たまたま横にいて話しかけただけなんだけどいいお兄ちゃんでした。
昔、カートがデポジット制だったころはそのデポジットで返金されるお金を目当てに使い終わったカートの奪い合いがありました。が、今は借りることさえできない・・・。
そしてチェックインが終わってカートが不要になったら奴らの仲間が「これ、もういらないよね、代わりに返してくるよ」と声をかけてきます。私としてはデポジットが返ってくるわけでもないのでめっちゃ遠いところに返しに行く利点はありません。でも、奴らの企みがわかるので「自分で返しに行くから！」と渡しませんでした。
私がそこで「ありがとう」って渡してしまったら私は別に損はしないんだけれど、結局奴らのカートになりそれを法外なお金で誰かに売る。
なんかね、、、ドイツってこういう国ではなかったんですよね。世界にはいろんな国があるし、こうやって何事もビジネスにしてお客さんを騙すようなことが多い国もあります。アジアとかに旅行したら（今はもう違うのかもしれないけれど）、タクシーだの何だのと近寄ってくる人を追い払うあの感じ。
こんなことを書いてはいけないかもしれないけれど、そういうことをやっている人は外国人です。私も外国人だから、ドイツに住む外国人としての立場は同じ。別にドイツに住ませていただいています！なんて下手から出ているわけでもないし、ちゃんと法律やルールを守って正しく生活してます、って思うけれど、結局「移民が・・・」とかそういう話になると、それがたとえ正しく生活している外国人を指す意味じゃなかったとしても、なんか私も移民だし・・・外国人だし・・・って思っちゃう。
差別されたんじゃなくて、差別被害妄想みたいな（笑）。
数日前に起きた電車内での殺傷事件も、日々大きなニュースにならないような小さな事件も、全部じゃないしそう言い切ってはいけないけれど、移民・難民の背景がある人が起こしていることは事実。大晦日のベルリンの花火とかもね・・・。
上手くまとめきれませんが、とりあえずフランクフルト空港のカートは要注意です！
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