毎年、夏休みの2週間は街が主催する子供向けのイベントがあり、朝から夕方まで預かってくれます。
昨年はサーカスでした。
今年はKinderstadtという、直訳したら「子供の街」という内容で、説明資料からなんとなく「キッザニア」的なものだなというのを理解しました。
期間は10日間。
子供たちが多分300人近くいたかな。アルバイトで雇われているっぽい大学生ぐらいのお兄ちゃん、お姉ちゃんがサポーターとしてたくさんいました。
職業を通じてお金を稼ぎ、そのお金で物が購入できる
という街がある感じです。キッザニアっぽいですよね。
仕事としては
・カフェ
・ベーカリー
・デパート
・画廊
・木工工場
・映画館
・アクセサリーやさん
・ダンススタジオ
・市役所
・新聞社
とかだったかな。2日目にその子供の街の市長さんを選ぶための選挙(民主主義を学ぶらしい)、女の子が市長さんに、副市長は男の子が2名選ばれて、その子たちはうちの街のホンモノの市長さんにも会いに行き、市長の仕事内容を聞いたらしい。
また、市長は子供の街を訪問してくれて、そこで新聞社によるインタビューがありました。好きな動物は何ですか?とかそういう可愛らしい質問など。
そういった内容が全て新聞となり発行されます。新聞社の仕事です。子どもたちは稼いだお金でそれを購入することが出来ます。
この新聞にはその日に起きたことが色々と書かれており、子どもの街で通用するお金が盗まれた!とか、ベーカリーのパンが生焼けだった!とか、そういう記事もありました。また文章が書けない小さな子たちはお絵描きやゲームのページを担当していました。
どの仕事もお給料がもらえます。
例えばカフェで何かの看板が必要になったら画廊にオーダーして作成してもらうのです。ちゃんと横のつながりが出来ていてなるほど!と思いました。
ミニシアターとして映画上映があり、そこでは見た人からアンケートを取って集計して、その結果を新聞に載せてもらう。
ポップコーンの販売が無くてクレームがあった、とか(笑)
あまり真剣にする感じではなく、木工工場やアクセサリーやさんでは好きに自分のものを作っています。画廊も基本的には1日中好きにお絵描きしていいそうです。
でもカフェとか映画館とかお客様商売の所っていったい誰が来るの?って思いません?
そしたらなんと、さすがドイツ!
Arbeitslosmeldung(失業登録)ができるようになっていて仕事をしないという選択も可能です。その日も失業手当が出ます(笑)、ドイツでしょーーー、もう感心しました、この制度。
ちなみに娘がカフェで働いた時に1日に何度もお茶を飲みに来るStammkunde(常連さん)がいたらしいのですが、彼は副市長さんだったそうです(笑)
なんか、色々とくすっと笑える子供の街。
キッザニアみたいにエンターテイメント的に素晴らしく作り上げられたものではなく、リアルな生活にもっと近い気がしました。
新聞の中にスポンサーの欄があって、このあたりの大きな企業がサポートしてくれているということも素晴らしいな、と。
娘は画廊にいるお兄さんが、何の絵でも上手に書いてくれるらしくそのお兄ちゃんに魅了され3日間も働いてました(笑)
最終日は打ち上げみたいな感じで親が提供したケーキなどがふるまわれ、予想通りうだーっとした感じで終了。
朝8時から16時まで預かってくれて、お昼ご飯や飲み物などすべて込みで10日間で230€とかだったかな。
娘としては昨年のサーカスより、今年の子どもの街のほうが面白かったそうです。私も、日々起きる色んなことや、ドイツらしいな、と思える内容とかで娘の報告を聞くのが楽しかったです。
来年はどんな内容なのかなー。
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